異世界転生ものだけど、意識が共存している状態っていうのが珍しいですね。
二重人格状態です。
辛くなったとき異世界転生した方の意識が出てきて、身体の中で会話している状態だったのに、ある日切り替わってから存在を感じられなくなってしまって。
その状態のまま婚姻を嫌がった妹の代わりに嫁いだ先で過ごすことになり、相手に惹かれていくが自分は主人格ではないから、カミールから愛されるのは自分ではなくもう１人の自分だという思いがあって。
シルディは双子なのに妹だけ可愛がられる環境で育ってきています。
しかもそのうえで妹の性格が最低です。
カミールが忙しくてシルディに構えてないときに嫁ぎ先に勝手に来て嫌がらせしてきて、自分の息がかかった使用人をシルディの元に行かせてそこからも嫌がらせを受けるシルディ。
もう嫁いでしまったんだからもっと強くシルディが拒絶できればいいんですけどね。
長年その生活が続いてしまったらそういうのも難しいんだろうなぁ。
カミールは結婚相手はシルディだったものの、シディルとの交流が長くだんだんシディルに惹かれていきます。
シディル自身はシルディに戻らないとと思ってるけど、カミールはシディルと接するうちにシルディではなくずっとシディルでいてくれればと思ってしまうように。
それだとシルディが救われない物語になってしまうなって思ったけど、そこも救済されるエンドで良かったです。