ネコ族で半獣の王子のシュリは双子の兄弟で兄だが、弟のリュカは国民や家族からも愛されている。
リュカは見た目の毛が白でシュリは黒色で色の差もあるが、リュカは天才肌で勉強も運動もちょっとやっただけで誰よりも上手くできてしまう。
シュリはその分努力をリュカの何倍もするがそれでも追いつかず、周りからは努力が足りない時間をかけても集中力がないからだと努力を認められることもない。
双子揃って大国の双子に嫁ぐことになるが、相手はジークフリートとギルベルトのうちどちらかっていうのは決まっていない状態。
ジークフリートとギルベルトのうちどちらかがいずれ王になるため、シュリかリュカどちらかが王妃になることになる。
シュリは自分に対しても優しく接してくれるジークフリートが好きで、ジークフリートが王になりたいのも知っているのでジークフリートとギルベルトに能力が拮抗している今差をつけるには伴侶次第みたいなところがあってシュリは自分が王妃に相応しい存在になってジークフリートに王になってほしいと思うようになるが・・・。
リュカは悪い子ではないんですが、シュリの気持ちは全然わかっていないので、そのリュカの態度のせいでよりシュリが周りからの当たりが辛くなってたりするのがわかってないのが読んでてイラっとくる。
ジークフリートもシュリのことを大事にしてくれてると感じるし、好きなんだろうなって思えたんだけど・・・。
王になたいという気持ちもめっちゃ強かったんだなって。
ジークフリートの本音を知ってしまうと、最初から冷たい態度を取るギルベルトの方がマシなのかと思ってしまう。
純粋にジークフリートと一緒になりたいと努力し続けるシュリの気持ちを思うと可哀そうで。
出来過ぎてしまうリュカと比べると劣ってしまうだけで、シュリも優秀なんだけど、敵わないし周りと比べ続けられてマイナスの意見ばかり聞くから劣等感だけが募っていくのが可哀そう。
つらさのクライマックスは読んでて泣きそうでした。
出会ったときから惹かれ続けたジークとの未来のためにってずっと努力してきたのに。
王族だから恋愛結婚より能力を見るのは仕方ないけれど。
だったら最初から言ってくれよって思ってしまう。
王の誰より優れた者をっていうのもわかるけれど、シュリが可哀そう過ぎるよ。。
ギルがまさか出会ったときからシュリの方好きだったなんて。
最初は相手じゃないってわかって残念だったから冷たい態度だったのはわかるけど、そうじゃないってわかってからはもうちょっとわかりやすくジークフリート並に優しく接してあげてほしかった。
シュリが傷つくってわかってたんだから・・・。
だから今更好きだったことを伝えてもそれが本心だとは信じてもらえないんだよ。
ここで終わり！？ってところで終わってしまいますが、一応ハッピーエンドです。
不憫受けが好きな人でないと読むのはしんどいかもしれません。
しかも９割ぐらい不憫状態続くと思うので。
その分主人公を応援したい気持ちが凄く沸きます！