病気で死んでしまったと思ったら、悪役令息に転生していた。
婚約者から疎まれ側近や弟からも嫌われていたが、この世界が前世でプレイしたゲームと同じことに気付き断罪されて自由に生きることを目指すことにする。
王子コンラッドの婚約者になり、幼い頃から王妃教育を受けていたシャノン。
シャノンのその真面目さがコンラッドは面白くないと感じていたが、シャノンは遊ぶ時間もなく勉強に励む日々でした。
前世を思い出してからはゲームの記憶で過去を知ってる感じで、シャノンとして過ごした日々を思い出したわけではないやつですね。
だからシャノンが学んだことも前世を思い出してからは身についてなくてなんとなく回避する感じで最後までなんとかなります（笑
基本どのルートでも断罪される展開になるシャノンですが、どう断罪されるかパターンがあるためどのパターンになっても自分が快適に過ごせるようにと色々動いて準備することに。
何もかもシャノンとしては自分のためにしていることなのになぜかそれが社会にとって良いように動き出し、シャノンの評価が意図せず急上昇します。
シャノンがその場しのぎでした言動でも周りは良いように解釈して好感度上がったりするのが面白かったです。
シャノン視点だとあわあわしてるのに、他視点だと全然違ったりして。
ＢＬ小説というより転生ものとしての楽しみの方が多いかも。
なにせシャノンは腐男子として周りにそういう目を向けても自分がその対象として見られたり、相手を自分の恋愛対象として見たりはしてないのでね。
気が付いたら囲い込まれてる感じです。
恋愛ものとして駆け引きやイチャイチャを期待すると物足りないかもしれないけど、転生や断罪ものが好きな人は楽しめる作品だと思います。