運命の番に裏切られた千鈴は別世界の魂の番である銀嶺に救い出された。
１ページが万超えなのでかなり長いです。
千鈴が運命の番と出会い結ばれるまでいって裏切られるのは辛いものがありますね。
浮気っていうわけじゃない気もするし、相手は本当に千鈴のことを一番好きだったんだろうなって思う。
あんなに囲って二人共苦しいぐらいお互いに依存していたのに。
なんで大事な巣に別のオメガを入れてしまったのか・・・。
ヒートに巻き込まれてしまったとしてもホテルとかならまだ同情の余地あるけど、家に入れた時点で裏切りだよなぁ。
銀嶺があの場にいなかったら死んでたかもしれないぐらいのショックですね。
銀嶺も千鈴の幸せを願って運命の番と千鈴のイチャイチャしてる生活にいたってなんていう精神力の強さ。
千鈴がヒートになっても側にいて手を出さず、ただずっと傍にいるとかえげつないよね。。
普通だったら匂い嗅いだだけでも欲望のまま動いてしまいそうなのに。
日本では幸せな日々でも囲われたから２人だけの閉じられた世界だったけど、異世界では銀嶺はずっと傍にいるものの千鈴がしたいことを尊重してくれて働かせてくれるし旅行にも行ったりして。
同じアルファで千鈴を愛してくれる相手でもやり方が全然違うなって。
囲うのも愛だけど、やりたいことをやらせてあげるのが一番愛って感じよね。
それでいて守ってあげるのがね。
やっと見つけて自分が番えなくても相手の幸せを願って犬として傍にいるだけでいいとすら思ってくれていた相手でそれを失いたくなんてないはずなのに、それでも千鈴の希望をきいてあげるなんて辛い選択過ぎる。
千鈴が生まれ変わってからはそれまで後ろ向きに前向きだったのに、銀嶺と共に生き続けることを考えて生きるようになれてよかったです。
文字数が多いだけに端折らないでそういうところが丁寧に描かれているのがとても良かったです。