「大きな謎の樹の下で」という作品で登場した義巳が主人公です。
義巳の甥は自分が異世界転移してしまった世界に呼ぶ気満々だったので、呼ばれる気もその準備もして生活していた義巳。
やっと呼ばれたと思った時はいつも身に着けてる異世界への持ち物を持ってない状態でなんとか周りの手助けもあり召喚陣の中に持ち込めたものの、異世界についたときには手にはしていなくて。
それでいて空中への異世界転移というとんでもない場所で。
幸い見つけて拾ってくれたのが良い相手で保護してもらえることに。
宣言通り異世界へ呼んでくれたのはいいけど、空中だし甥がいる国じゃないしで散々ですね。
幸いなのは相性の良いキアランに拾われたこと。
義巳が異世界人なのもあるし、話が飛び飛びになるしで人によってはイラっとする話し方かもしれないけど、穏やかな人柄の義巳は結構周りの人に好かれてますね。
異世界で手に入れたスキルが治す系だったのもあって。
前作では楽しくチート生活してたところから突然の鬱展開でテンションだだ下がりしたんですが、今作はそういうことなくてよかったです。
義巳がピンチになるところもあるけど、義巳自身そんな気にしてないし。
出会ってからすぐ体の関係になっても、事情があってのことだしキアランも拗れはしたけど、義巳が重く考えないタイプだし、周りは義巳を好意的に受け入れてくれるので嫌な気持ちにならず読めてよかったです。