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from: Felixさん
2006/10/04 21:56:59
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新監督問題。
二宮清純「唯我独論」再建へ最適、「走る」コリンズ野球指揮官は短いインタビューの中で数回「グリーンライト」という言葉を口にした。すなわち緑の信号。「スキ
二宮清純「唯我独論」
再建へ最適、「走る」コリンズ野球
指揮官は短いインタビューの中で数回「グリーンライト」という言葉を口にした。すなわち緑の信号。「スキあらば、いつでもランナーを走らせる用意がある」。そう続けた。
私が初めてテリー・コリンズに会ったのは1995年の夏のことだ。ヒデオ・ノモの取材で全米を回っていた。ルーキーの野茂が最も苦手としていたのがアストロズだった。ジェフ・バグウェル、クレイグ・ビジオらの“キラービーズ”によく打たれた。それ以上に頭を悩ませたのが指揮官コリンズの采配だった。野茂がセットでの投球を余儀なくされるとコリンズはこれでもかと言わんばかりにスチールのサインを出し、カサにかかったようにエンドランを仕掛けてきた。これが憎たらしいほどピタリピタリと決まるのだ。「ビッグネームではなくてもメジャーリーグにはこんないい監督がいるのか」と舌を巻いた覚えがある。
それをきっかけにコリンズについて調べ始めた。ドジャースの3Aの監督時代にはパシフィックコーストリーグの最優秀監督に選ばれていた。それが評価されてアストロズに招かれ、Bクラスの戦力ながら1年目66勝49敗、2年目76勝68敗、3年目82勝80敗とすべてのシーズンに勝ち越した。
コリンズの手腕はエンゼルスに移ってからも遺憾なく発揮され、97年、前年70勝91敗と大きく負け越したチームを84勝78敗に引き上げた。エンゼルスでは日本からやってきた長谷川滋利をセットアッパーに定着させ、チームの貴重な戦力に変えた。02年に古巣ドジャースに戻り、今季はファームディレクターとしてチームのプレーオフ進出を裏から支えた。私のコリンズ評は、知的でタフネスも併せ持つ「仕事のできる男」である。
オリックス次期監督候補に彼の名前が浮上している。条件さえまとまれば受諾の可能性が高いらしい。アストロズ、エンゼルスとBクラスのチームで指揮を執り、好成績を残した彼の実績を考えれば、低迷するオリックス再建には打ってつけである。トレイ・ヒルマン、ボビー・バレンタイン、そしてテリー・コリンズ。“青い眼の知恵比べ”は来季のパ・リーグの大きな目玉となりそうだ。
<この原稿は06年10月4日付『スポーツニッポン』に掲載されています>
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from: Felixさん
2006/10/07 08:41:39
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「 オリックス:新監督に元エンゼルス監督のコリンズ氏 」
オリックスは6日、新監督に米大リーグ・元エンゼルス監督で現ドジャース育成部長のテリー・コリンズ氏(57)が就任すると発表した。オリックスでは、03年のレオン・リー元監督以来2人目の外国人監督となる。
小泉隆司球団社長は「中長期的に強いチーム作りを行う上で先頭に立ってくれる人材。いい人物にめぐり合えた」と話しており、契約は3年。年俸は推定で総額400万ドル(約4億7000万円)。18日に来日し、翌19日に就任会見を行う予定。
球団は中村前監督が辞任を申し入れた9月初旬以降、ドジャースを中心に人選を進めてきた。オリックスは旧近鉄を引き継ぐ形で04年12月にドジャースと業務提携をしている。外国人選手獲得のための情報交換も続けており、今回メジャー監督経験があるコリンズ氏に白羽の矢が立った。コリンズ氏は「日本球界でユニフォームを着ることができ大変うれしく、光栄に思っている。これまでも各国のリーグで監督経験があり、初めての日本でも全く不安はない」とコメントを出した。
コリンズ氏は1949年5月生まれ。マイナーリーグの監督などを経て、94年アストロズ監督に就任。97年から3年間はエンゼルスで指揮を執った。メジャー監督通算6年間で444勝434敗。02年からドジャース育成部長を務めていた。【和田崇】
▽オリックス・宮内義彦オーナー 監督、コーチの経験実績十分のコリンズ氏は、情熱もあり研究熱心。抜本的にチーム強化をしなければならないオリックスにとって最適の監督。中長期的な強化を図り、優勝争いに加わっていけるよう、チームを導いてほしい。
▽トミー・ラソーダ・ドジャース会長特別顧問 コリンズ氏は傑出した野球人であり、常にポジティブで研究熱心な監督。彼なら、選手がより高いレベルに到達できるよう、サポートしていくことでしょう。
◇解説
オリックスが新監督に選んだのは外国人だった。小泉球団社長は「ふさわしい人材がたまたま外国人だっただけ」と幅広い人選を強調したが、ここ6年間は毎年、監督が交代しているチームにあえて“ショック療法”を与えたと言える。
コリンズ氏の就任は、「仰木色」からの脱却でもあった。「マジック」と称された故仰木元監督の指導は、現在もチームに大きな影響力を与えている。「仰木野球を継承したい」と話した中村前監督だったが、仰木氏の置き土産とも言える清原や中村の起用に苦労しながら結果は5位。仰木氏の参謀役だった新井前チーフコーチも、辞任の理由に「球団が仰木体制を変えようとしていると感じた」と話している。
一方で、外国人監督は球界の潮流に乗ったとの見方もできる。日本球界とのしがらみが少なく、思い切ったさい配を振るうケースもあり、すでに昨季日本一のロッテのバレンタイン、今季レギュラーシーズン1位の日本ハムのヒルマンの両監督で実績は証明済みだ。
また、コリンズ氏は6年間のメジャー監督経験に加え、メキシコ、ドミニカなど中米各国のウインターリーグでも指導者として活動してきた。小泉社長は「国際的に活躍し、自信に満ちたさい配を評価した」と、その手腕に期待を寄せ、今後はこれまで欠けていた中長期的視野に立ったチームの建て直しを任せる方針だ。
清原らベテラン陣を含め選手とのコミュニケーション面を不安視する声があるのも事実だが、大きな変革なくしては、7年連続Bクラスと低迷するチームの起爆剤にならないのも確かだろう。【和田崇】
毎日新聞 2006年10月6日
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