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from: Felixさん
2007/03/27 22:27:15
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二宮清純「プロ野球の時間」プロ・アマ球界の不正の温床「希望枠制度」を撤廃せよ!
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プロ野球界のあしき慣習である裏ガネ問題がまたもや発覚した。
西武球団が二人のアマチュア選手(早稲田大学外野手、東京ガス投手)に合わせて1300万円の“栄養費”を供与していたというのだ。
早大の応竹篤良監督は「西武のクソバカたれが」と感情を露にしたが、裏ガネは渡す方も悪いが、受け取る方にも責任がある。
裏ガネを受け取った父親は「奨学金のようなものだ」と開き直っていたが、冗談じゃない。
申告していなかった場合、これは明らかな脱税である。
裏金問題はプロ・アマに横たわる構造汚染の産物といっても過言ではあるまい。
裏ガネの温床となっているのが、選手が球団を指名できる「希望枠制度」だ。
名前こそ「希望」だが、実態は悪名高き「逆指名制度」そのものである。
選手から逆指名してもらいたい球団は早い時期から選手を囲い込みにかかる。
その決め手となるのが“栄養費”という名の裏ガネだ。
結論を述べれば「希望枠制度」がある限り裏金問題は解決しない。
手を替え品を替え、今後も続いていくだろう。
なにしろ罰則規定すら設けられていないのだから。
ではなぜ不正の温床である「希望枠制度」は撤廃されないのか。
巨人などは「『希望枠制度』がなくなったらアマの選手がいきなりメジャーリーグに行く」と言っているようだが、過去にそんな例はない。
「オオカミが来るぞ」と叫んでいるオオカミ少年のようなものだ。
私には逆指名を温存したいがゆえの方便としか聞こえない。
むしろ球界が今すぐ手を付けるべきはドラフト改革、すなわちウエーバー方式の導入である。
メジャーリーグのように下位球団から順に指名できるシステムにすれば裏ガネの介在する余地は限りなく小さくなる。
今、不正の温床にメスを入れずして、いったいいつ入れるのか。
球界に自浄能力はあるのか。
もはや議論ではなく行動のときである。
<この原稿は07年3月31日号「週刊ダイヤモンド」に掲載されています>
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