オリックスに新たな内紛が勃発（ぼっぱつ）した。
　テリー・コリンズ監督（５８）とグレッグ・ラロッカ内野手（３５）が２１日、練習メニューなどをめぐって衝突。
　２次キャンプ地の高知・東部球場の関係者駐車場で、約１０分間にわたってののしりあった。

　“ゴング”は突然鳴った。
　室内練習場からメーン球場に移動する際、コリンズ監督とラロッカが通訳を“退場”させた上で、顔を真っ赤にしてツバを飛ばしあった。
　驚いて集まった報道陣とファンを手で制しながら、球団関係者が大声で叫んだ。
　「絶対に監督に近づかないでください。ぶっ殺されますよ！！」
　指揮官は放送禁止用語の「ＦＵ●Ｋ！」を連発するなど、公衆の面前でのなじり合いは約１０分間続いた。
　仲裁に入ろうとしたローズも、あまりの激しさにお手上げ。
　日本プロ野球史上最多の退場１１度を誇る？“乱闘マシン”でも、ストップをかけられない迫力だった。
　「自分から特にコメントはない」とコリンズ監督。
　ラロッカは「お互い熱くなってしまったな。（原因は）調整法や打撃のスケジュールについてだ。『え、そうなの？』と誤解があった。それ以上は言えないが、話がかみ合わなかった」と頭をかきながら振り返った。
　２人が不仲ということはなく、口論後は笑顔で会話するなど遺恨は残っていない様子。
　だが、コリンズ監督はメジャー監督時代に退場処分を８度、昨季も２度受けた激情家だけに、今後も些細（ささい）なことでチーム内バトルに発展する可能性はある。

　（サンケイスポーツ）