プロスポーツのキャンプシーズンが終盤を迎え、２月最後の日曜日となった２４日、県内ではプロ野球のオープン戦と、サッカー・Ｊリーグのプレシーズンマッチが行われ、２会場に約１万人のファンが詰めかけた。
　高知市営球場のオリックス・バファローズ―阪神タイガース戦には、満員の５８９８人が訪れた。
　応援団のトランペットが鳴り響き、ファンが一投一打に大歓声を上げた。
　試合は５―５の九回二死満塁で、オリックスの田中彰内野手（２５）が左翼後方への満塁弾で決着を付けた。
　九回に出場した明徳義塾高出身の伊藤光捕手（１８）は「大観衆の中で試合ができてうれしい。尊敬する選手と一緒にプレーでき、これからの野球人生の糧になる」と生き生きと話した。
　スタンドでは四国・九州アイランドリーグの高知ファイティングドッグスの選手らも観戦。
　西川徹哉投手（２０）は「走者を背負っての間合いや、投手の技術が勉強になる。こんな大勢の観客の中でプレーができてうらやましい」と話していた。
　試合に先立つ始球式では、尾〓知事がマウンドに上がった。
　投球はワンバウンドし、やや残念そうな表情を見せたが、「本物のプレーを目の前で見られることは、すばらしい。もっと試合数が増えればと思う」と、試合開催を働きかけていく意向を示した。
　（読売新聞）