プロ野球のパ・リーグは２０日、開幕する。
　３連覇を目指す日本ハムは、昨季のクライマックスシリーズで最終戦までもつれたロッテと対戦。
　例年通り予告先発が採用され、開幕投手は日本ハムが２年連続２度目のダルビッシュ、ロッテは昨季１３勝の小林宏が初めて務める。
　ソフトバンクは左の杉内が初めて、楽天は岩隈が２年連続４度目の開幕マウンド。
　西武は涌井、オリックスは金子と、ともに初の大役となる若手が投げ合う。
　６投手中４人が初の開幕投手というフレッシュな顔ぶれとなった。
　１９日は各チームが最終調整した。

　◆優勝に一番近い◆
　日本ハム・梨田監督「ある程度うまく仕上がった。長打力は当初思っていたほどないが、何をすべきかは選手が一番よく知っている。守り勝つ基礎はできている。優勝に一番近いところにいる感じはする」

　◆小林宏は大黒柱◆
　ロッテ・バレンタイン監督「開幕戦で、ロッテが今年もやると各チームに感じさせたい。小林宏には開幕だけでなく１年を通して飛躍を期待する。どのチームも成長しているが、我々が優勝すると考えている」

　◆総合力で戦う◆
　ソフトバンク・王監督「今年は爆発的な力がないから総合力、チーム力で戦わないといけない。（優勝争いに）６強という形でとらえている。どこが優勝し、どこが最下位になってもおかしくない」

　◆キーマンは岩隈◆
　楽天・野村監督「今年のキーマンは、田中が去年以上にやってくれるという前提で岩隈。今年やってもらわなきゃいけない投手だから。（開幕投手は）奮起を促すためにもキャンプの時から決めていた」

　◆潜在力ある◆
　西武・渡辺監督「キャンプから順調に調整できた。若い選手が多いだけに、まずは開幕戦に勝って勢いを付けたい。前評判は高くないが、潜在能力はうちが一番。混戦模様のパ・リーグを引っかき回してほしい」

　◆まずは勝ち越し◆
　オリックス・コリンズ監督「カブレラの加入は、相手投手にとって大きな脅威だが、シーズンは長丁場なので、守りや走塁など、他の要素も必要だ。投手陣にけが人は多いが、まずは勝ち越しを目標に臨む」

（読売新聞）