「大二郎オリックス勝った“10点満点”」
勝った。
監督代行に就任して３試合目。
オリックス・大石監督代行に至福の時が訪れた。
初勝利に笑顔がはじける。
「勝ててホッとしているよ。わずか広島との２試合だったが長く感じたね。これまでの野球人生の中で記念の１勝になるよ」。
今季最多の１８安打で１０点を奪い逆転勝ち。
終わってみれば圧勝に映るが、大胆なさい配も見逃せない。
１点を追う七回の攻撃だ。
一死二塁の場面で代打に一輝を起用した。
「浜中もいたが…。練習での状態がよかった一輝でいくことにした」。
このさい配がズバリ的中。
一輝の右中間二塁打で同点。
これで打線が勢いづいた。
カブレラ、北川のタイムリーなど怒とうの９人攻撃で一気に６点。
同点打を含め３安打の一輝は「どういう時でも１打席１打席を大事にしたい。それが結果につながってくると思います」と汗をぬぐった。
この日、横浜スタジアムで観戦した宮内義彦オーナーも「大石君には『おめでとう』と言っておいた。いい１勝ですね。ひとつ勝ってないとずっと勝てない、という気分になるからね。きょうみたいなチームは強いですなあ」と上機嫌だった。
八回にダメ押しの２点タイムリーを放ったローズも「コリンズ監督は怖かった。大石監督は近鉄時代から尊敬してるよ。梨田監督のような雰囲気を持っている」と会心の勝利に言葉も弾んだ。
大石監督代行は鈴木から受け取ったウイニングボールを、グッと握り締めた。
初勝利を挙げてひと区切りついた。
これから借金８を抱えるチームをどう立て直すか。
その手腕が注目の的だ。
(デイリースポーツ)

「新生オリックス、つないで逆転＝大石代行、３戦目で初勝利」
辞任したコリンズ監督の後を引き継ぎ、就任３戦目で「初勝利」。
ウイニングボールを手にしたオリックスの大石監督代行はほっとした表情を浮かべ、「（初勝利まで）長かった。ようやく勝てたという気持ち」と喜んだ。
先発の中山は毎回のように走者を背負いながらも、何とかソロ本塁打２本の２失点にしのぐ。
４回でマウンドを降りた後は中継ぎ陣が踏ん張り、１点差のまま相手に流れを渡さなかった。
その粘りに打線が奮起した。
７回、代わった２番手の左腕、吉見から好調の日高が安打で出塁。
一死二塁で投手に打順が回ると、指揮官は代打を告げた。
下山、浜中ら右打者が控える中、送り出したのは「一番振りが良かった」と試合前の練習で目に留まった一輝。
人一倍練習熱心な２６歳は、中堅フェンス直撃の同点二塁打で期待に応えた。
さらに四死球と安打でつなぎ、一挙６得点で逆転。
安定感を欠く横浜救援陣を打ち崩し、試合を決めた。
観戦に駆け付けた宮内オーナーは「いい１勝だった」と笑顔。
大石代行の初勝利を見届け、「来て良かった。きょうみたいなチームは強いね」と再出発したチームをたたえた。
（時事通信）

「オリックス、７回に６点」
オリックスが終盤に大量点を挙げ、連敗を３で止めた。
１－２の７回に５長短打を集中して６点。
８回にも大引の適時打などで３点を加えた。
６回に好救援した清水が今季初勝利。
横浜は中継ぎ陣がことごとく打ち込まれ、初の６連敗。
（時事通信）