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from: Felixさん
2008/06/17 20:47:29
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二宮清純:交流戦に見る「パ高セ低」の理由
天気図風にいえば“パ高セ低”だな。
6月9日現在、交流戦は53勝43敗とパ・リーグがセ・リーグに10も勝ち越している。
今季も最終的にパ・リーグが勝ち越せば、交流戦がスタートして以来、4年連続だ。
かつてオールスターゲームはパ・リーグが圧倒的に強く「人気のセ、実力のパ」と呼ばれたものだが、その傾向は今も変わっていない。
いや近年は人気の面でもパ・リーグの追い上げが目立つ。
そう遠くない将来「実力のパ、人気もパ」となるかもしれない。
そういえば日本シリーズも、ここ5年間は4勝1敗とパ・リーグがセ・リーグを圧倒している。
FAではセからパよりも、パからセに移る選手が多いというのに。
その理由は何か。
第一に考えられるのが球場のサイズである。
総じてパ・リーグの球場はセ・リーグ球団の本拠地よりも広く、ホームランが出にくい。
つまり選手には足、肩、パワーが要求される。
野球がダイナミックなのはそのためだ。
球場は選手を育てる。
あの頃、オリックスが広いグリーンスタジアム神戸(現スカイマークスタジアム)を本拠地にしていなかったらイチロー(マリナーズ)はあれ程の選手になっていなかったかもしれない。
二つ目の理由として移動時間と移動距離があげられる。
88年にダイエー(現ソフトバンク)が南海を買収し、大阪から福岡に移転、04年には日本ハムが東京から札幌に本拠地を移した。
そして05年には楽天が仙台を本拠地にして新規参入を果たした。
これにより文字通りパシフィック(太平洋)・リーグとなったのだ。
一方、セ・リーグは未だに関東地区に3球団がひしめいている。
一番遠くて広島だ。
移動距離が長くなれば、必然的に選手たちはタフになる。
タフな選手じゃなければ使い物にならない、と言い換えることもできる。
セ・リーグとパ・リーグのリーグ間格差は広がる一方である。
<この原稿は2008年6月30日号『週刊大衆』に掲載されたものです>-
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