「Ｃ大阪は山形に完敗「バラバラ」」
　Ｃ大阪が山形に１－３で完敗した。
　１点を追う前半２９分、右ひざ痛から復帰したエースＦＷ古橋達弥（２７）が今季初ゴールとなる同点弾を決めたが、同４３分にオウンゴールで勝ち越し点を献上。
　後半１７分に追加点を奪われリードを広げられた。
　後半２３分にＦＷ森島康仁（２０）とＭＦ浜田武（２５）を投入し反撃したが、ゴールを奪うことはできなかった。
　主将のＤＦ前田和哉（２５）は「全体がバラバラだった。修正しないといけない。上に行くためには連敗しないことが重要」と言い聞かせていた。
　（日刊スポーツ）

「モンテ１勝　小林監督、古巣から勝ち点３」
　モンテディオ山形がアウェーでＣ大阪を３―１で下し、今季初勝利を挙げた。
　前半１３分にＦＷ豊田陽平（２２）のゴールで先制すると、同点の同４３分にオウンゴールで勝ち越し。
　後半にも１点を追加した。
　小林伸二新監督（４７）は０４年から１年９か月指揮した古巣から勝ち点３を奪い、チームはＪ２暫定３位に浮上。
　今季初のホーム試合となる次節・岐阜戦（２０日・ＮＤスタジアム）に弾みをつけた。

　ホーム開幕戦で息巻く相手を山形が沈黙させた。
　３ゴール。
　小林監督は「いいタイミングで点を取れた。１勝できてホッとしています」と安どの表情。
　Ｊ２の優勝候補を敵地で下し、新監督が手応えをつかんだ。

　修羅場をくぐった勝負勘で劣勢をはね返した。
　１点先行後にＤＦラインが下がり、猛攻を浴びて同点。弱気になった選手に、小林監督は大きな身ぶりで上がるように指示。
　「（前に出ることで）攻め上がった相手右サイドのスペースを使えることが明確になった」と、相手右ＭＦ酒本が出た裏を狙う作戦が的中。
　いずれも左サイドを起点にゴールを奪った。
　ゴール前を固めて失点した前節・鳥栖戦の反省から、後半は最後まで相手を敵陣に押し込んだ。

　小林監督にとっては因縁の相手。
　０４年７月に就任し、０５年にはＪ１優勝争いも演じた古巣。
　「香川など知っている選手が活躍していることはうれしく思う。でもまず山形の１勝です」半分以上の選手を指導したが今は敵。
　心を鬼にして白星を奪った。

　前節では山形より約７度気温の高い敵地で後半スタミナ切れ。
　教訓を生かしてこの日は試合前コップ２杯の水を飲み、暑さ対策の徹底など、繊細なケアが身上の小林イズムが光った。
　「連敗はしたくなかった」と３点目を挙げた小原。
　この白星は次の本拠地初ゲームでこれ以上ない起爆剤になる。

　◆豊田チーム１号
○…ＦＷ豊田が今季チーム初ゴール。前半１３分、左サイドバックの石川竜也（２８）が上げた後方からのクロスに反応。Ｃ大阪のＤＦ前田に競り勝ち頭で押し込んだ。「いいボールを石川さんが上げてくれた。早く得点してチームを勢いに乗せたかった」と開幕戦で無得点に終わったうっぷんを晴らした。今年は小林監督から「いけるときはシュートまで」との指示を受け、プロ入り初の２ケタ得点を目指す。

　（スポーツ報知）