「雨：５」
雨
花散る夜
雨が散ってる
花ビラに抱かれ
…
恋
花散る夜
恋が散ってる
花ビラに抱かれ
……
濡れて
ずぶ濡れに
濡れて
風に誘われるまま
散っていく
………
凍えて
心凍えて
すくむこの身が
流されていく
……
雨
雨降る日は
いつも一人
一人歩き
…
雨
雨降る夜は
悲しい出来事の
夢流し
…
雨
雨降る今夜も
雨降る今夜も
さようなら
…
雨
雨降る夜は
雨が降る今夜は
また一人
………
……
…

故郷に帰った


古くからある川沿いに
黄色い菜の花が
手を振る

土手から
陽に輝く川面をみつめたら


菜の花の足元には
黄色いたんぽぽが一面に広がっていた


手を振る黄色の花たち上を


白い蝶々と

たんぽぽのわたげが

高く高く舞う


ひとつひとつの小さな希望が

川の向こう岸へ
隣りの街へ

春風に乗って
旅をする

冒険という名の旅

この先
雨に打たれるかもしれない

蜘蛛の巣に捕まるかもしれない

でも暖かな春風に
勇気をもらい
未来へと飛んでいく



懐かしい故郷は
黄色いハンカチを振りながら

優しく旅立ちを見送っているよう



そう、貴方が春風
私の春風なの

貴方は

舞い上がる桜の
花びらが好きだといった

花びらの吹雪の中
遅咲きの桜たちが
勇気をくれた



まだもう少し
まだもうちょっと

夜桜を見ることはできないけど


いつか、
目黒川の赤い橋の上から
下にむかって
枝をおろす
桜たちに囲まれ
夜桜を
貴方とみたい

恋人
じゃなくていい
一緒に
見てくれるだけで…
過ぎてしまった
青春を取戻せる

病院の桜は
寂しく切ない

舞い落りた
ピンクの涙を
すぐ片付けてしまう。

いつか、
ピンクのあたたかな
涙の結晶を
拾いあつめながら
一杯飲みたい

赤ワインで


頬も紅く染まり
桜の花びらに映えるといいなぁ

来年は
見に行こうね
貴方が
見守ってくれてるうちは


季節の移ろいに気付き
来年の景色が
浮かんでくるから

早くよくなりたい…
だから…待ってて。

新緑の息吹は
来年への準備
成長だよね。

私の新芽よ
出て来い！

池袋駅から歩いて
護国寺前まできたとき　
不忍通りは嫌いだと
君がつぶやく
この道を
歩いて行けば
君の家が見えてくる
今日のサヨナラが
できなくて
二人さまよう
…
ここは四ッ谷駅
お堀は桜
桜並木の下
二人で歩く
つなぐ手の温もりは
春のあたたかさ
…
水道橋に電車が入る
人の波が現れ消える
桜の花がこぼれ落ちる　
街は春の中
足を止めたくても
止まらない
気持ちを言葉で
表せそうもない
聖橋渡れば
不忍池まであと少し
君がうつむく
…
かわすクチヅケ
涙に濡れてる
君の家はもう間近
歩幅が消える
見上げれば
桜
君の花
…
桜の花の美しさ
淡いピンクのいじらしさ
一途な夢の儚さ
春のひととき

君の髪は
奥深い
黒絹のように
なめらかで
君の瞳は
漆黒の天空を
ちりばめる
輝きを持ち
うっすらと濡れる
くちびる
ほんのりと
薄赤の頬
コハクの酒に
花びら一枚
今宵
おだやかな揺らぎを
君と飲みほそう
心ゆくまで

花を見るなら
花の散らない内に
酒を注ぐ白魚の指よ
注がれた酒の
なんと清らかさよ
君を見て
酒を飲み
移り行く時に身を任せて
花を楽しむ
今宵僕の傍らにはべる君と
心ゆくまで楽しもう
心ゆくまで
酒を
花を
君との語らいを

眠れない夜

ふと　寂しさに落ちる

不安になって　冷静さを

失い欠けるとき　

決まって　あなたの

温（オン）メール

いつも　グットタイミング

また　お会いする時期

いつも私を癒してくれる

陽だまりのような

大切なひと





出会った頃は　何も

会話がなかったね

きっと　お互い緊張してた？

質問しても困った顔して

素っ気なかったもの

そして　春夏秋冬と

何回か過ぎて　

会話が増えたね

互いによく笑うようになった

青年からグッと大人の男性に

成長した　私の弟のような友人

これからもよろしく