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from: kさん
2006年05月29日 16時06分52秒
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白猫と首飾り
あの日
彼から貰った
ビーズの首飾り
ペルシャのいる晩
出窓を覗いた罰がくだった
甘い香水まとう
ペルシャの鋭い爪で
引きちぎられた
闇に散った
無数のビーズ
月明りに照らされ
まるで私の涙のよう
片眼から流れる涙はBLUE
もう片眼からはDARKBROWN
飛び散った
ビーズの数だけ
月夜に涙を流せば
彼への想いを
断ち切れる
そのころ
彼が出窓を見上げれば
大輪の向日葵が
上から彼を見つめて
笑っているだろう
私はそれだけで
幸せ…
もう子猫たちもいない
私は独り
生きて行かなくちゃ
毎晩月を数えてみる-
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from: kさん
2006年05月28日 10時48分08秒
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ありがとう
雨が続く
冷たい雨が
一緒に夕焼けを
見に行こうと
言った貴方
もっと大事な人がいると
私に告げる
もう
一緒に夕焼けを
二人で見に行くことも
桜吹雪の下で
ワイングラスを
合わせることも
水郷の里で
郷愁に包まれ
菖蒲を見に行くことも
菜畑の春風を
一緒にうけることも
叶わなくなった
本当は
もっともっと
傍に居てほしかった
手をひっぱり
笑顔で優しいキスを
何度もしてほしかった
あたたかな
強いちからで
抱きしめて欲しかった
一番大事なものは?
と聞かれたら
貴方
と答えてしまいそうな自分がいた
それほど
好きになっていたの
全てを捨てて
飛び込みたいくらいの想いだった
でも
もう…想い出として
封印させなくてはならない
毎日夕焼けをみると
苦しくなるのだろうな
でも大丈夫
景色や空気が
優しいものだと
耳もとで囁いてくれたこと
忘れない
感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとう
想うだけなら
貴方を苦しめないよね
貴方の幸せを願います
最後に強がりを言わせて
出逢えただけで
嬉しかった
これからは
親友として
遠くから見守って
私は強くなるから-
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from: kさん
2006年05月23日 10時36分06秒
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母猫と首飾り
記憶の彼方にあった
私の生まれたまちへ
子猫を連れて帰り着いた
時は流れ
あまり住み心地のよい場所ではなくなっていた
縁の下で子育てに励む
頭上から
居候が住み着いたな
という老夫婦の声が聞こえた
気分のいい時には食べ物をくれるので
子猫を育てるためには多少は我慢
と自分に言いきかせる
体力の戻った私は
一人出窓まで彼に逢いにいった
元気になった彼をみて安心した
部屋の中のペルシャはどこかへ出掛けているようだ
彼は私を抱き上げ
温かいシャワーで身体を洗ってくれた
お前美人がだいなしだなぁ
といいながら
綺麗にしてもらったあと
彼はテグスとビーズでできた
首飾りをくれた
緑にピンクと青のビーズは初夏の花たちのよう
太陽の光に輝き宝石にもみえる
私が植えた向日葵は
出窓まで背丈が届いていた
気まぐれなペルシャが戻る前に帰らなくては
私は彼の耳元でありがとうと一声鳴いて走り去ろうとした
彼はもう一度きつく抱きしめ頭を撫でながら
負けるなよ
と笑顔で言った
帰り道
うれしさと不安がいっぱい
一本の見えない細い糸で繋がれた首飾り
過酷な生活の中で切れないで
お願いだから
本当にうれしかったの… -
from: kさん
2006年05月21日 23時14分45秒
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猫と鏡
自分が捨てられたまちを
ゆっくり
じっくり歩いてみた
ここはどんなところだろう
一人で生きていけるだろうか
すみかを探し
食料を探し
一日身体が疲れ
月に誘われ
そこで眠る
月を観ていたら
あの夜泣いていた彼が
気になって仕方なくなった
今から少し覗いてみよう
重い身体を引きずり
出窓の下までいった
すると
高熱にうなされ
涙を流す彼の姿が見えた
窓から入って
寄り添い眠ってあげたい
でも
ベッドの脇のソファーで
何事もないかのように
眠るペルシャ
私より少し背が伸びた
向日葵に問い掛けられた
君はこの家には入れない
鏡を探して
自分の姿を見てごらん
外は月の光で明るく
出窓に映った自分の姿に愕然とした
痩せて汚れ
真っ白な毛並みもボサボサ
なによりも
お腹がふくらんでる
そう
記憶を失くしていた間に子供を身篭っていた
翌朝生まれた
子猫は二人
これからは
子供を育てなくてはならない
急に焦りが出てきた
子猫に愛おしさも感じる
どうせ
家の中には入れない私
そこはペルシャの部屋
そして気付いた
私はオッド・アイの白い母猫
まずは子猫を守らねば
彼の熱が下がりますように
私は行ってきます -
from: ななみさん
2006年05月15日 11時16分39秒
icon
白日
太陽の下
ベットで戯れる
熱視線
誘い誘われ
絡める指と指
触れる肌
体温を確かめる
キス
抱擁
そして
一つになる
喜びと快楽
思考遮断?
性欲に悶える
激しく軋むベット
汗ばむ肌
感情が疼く
幾度となく
身体を重ねても
埋まらない
届かない愛
こんなに
愛しているのに
自己崩壊 -
from: kさん
2006年05月15日 11時12分24秒
icon
猫と向日葵
彼の部屋の窓の下で
暖かい日差しに 日向ぼっこ
青空・新緑・白い雲
ゆっくり流れる時間を感じながら
ふと、思い出した
私は段ボールの中で
目覚めるまでの記憶がない
いや
忘れようとしていた
向日葵の芽が
友人のように私に問いかけているよう
思い出してごらん
ここは、君の居場所ではないよ
いつまでも出窓の下に隠れてばかりじゃいけない
1番目の飼い主の彼は
まだ生まれたばかりの私をもてあまし
死んでしまった
2番目の飼い主の彼は
私がたくさんの話を聞かせてくれ
たくさんいろんなところに連れていってくれた
でも、
彼が海の向こうに渡るとき
思わず、怖くて搭乗口から逃げ出してしまった
そのあと、
渋谷の飲食店街の残飯をあさっていたら
金の太いネックレスに日焼けをした男が
私を抱えて連れていった
3番目の飼い主だ
汚れたドロドロの体をキレイに洗い
私の首に金の首輪をかけた
ふかふかの絨毯に座らされた
怖そうな男たちが集まるところへ連れて行き
順にみんなの膝の上に渡された
緊張ばかりで、
ある日、高熱でうなされた
とても愛してくれたのだろうが
私には少し怖い世界だった
夜中にそっと出て行こうとしたら
何か食べてから行けよと 男は言った
しばらく一人
木陰や公園・・・のんびりすごした
時々、暇つぶしに食べ物をくれる人がいたから
飢え死にしなかった
でも
急に人恋しくなった寒い夜
最後の飼い主
4番目の飼い主に逢った
家も持たない
お金もない
食べ物もくれない
川原の片隅にいた男にひろわれた
夜眠るとき
少しでも暖かさが欲しかったから
男は私の首から
金の首輪をはずし
少しのお金を作ってきた
自分の服を買い
昼間はどこかへ働きに行き始めた
私は金の首輪の代わりに
空き缶を首にぶら下げられ
公園で日夜物乞いをした
空き缶に入っただけのお金で
私の食べ物を買い与えられる
ただ、
仕事がうまくいかなかった日は
身体を痛めつけられる
血が出るほどに
お金がたくさん入ると
自分の持ち物ばかりを増やしていく・・・
8年の月日が流れ…
疲れ果てた私は
何ももできなくなった
もう子猫ではなくなった
薄汚れた猫に
誰も食べ物なんかくれやしない
ずっと続いてた
高熱と震えが止まらなくなった
身体を足で支える力もない
男が私を病院に連れて行き
何でお前にこんな金をかけなくちゃなんないんだ
と、つぶやいていたのを聞いたところで
私は眠ってしまった
そう、
その帰りに
段ボールの中に捨てられたのだ
雪の降る晩だったような気がする
記憶を取り戻した瞬間
出窓から
ペルシャが私を見ているのに気がついた
少し自分が惨めに思えたが
ここにばかりいちゃいけない
ペルシャが起きている間は
私の居場所じゃないんだ
公園へ
街へ・・・と色んなものを
見つめなおしに行くことにした
自分自身で生きていくすべを
みつけるために・・・
向日葵の芽は
確実に育っている
もう少し時間が流れれば
大輪の花を咲かせるだろう
そうだ、
時々そっと
様子を見にくればいい -
from: khaosさん
2006年05月14日 16時46分51秒
icon
菜の花
菜の花
揺れて
僕を
誘う夕べ
笑顔の
素敵な
君に
出会える
なつかしの
わらべ歌
こぼれ散る
散歩道
…
すれちがう
そのとき
髪に溶け込む
詩は花
淡く燃えてる
黄色い風
視線は迫る闇
とまる鼓動
振り向く勇気が
過ぎていく
…
菜の花
揺れて
振り返る
遠くに
消えてく
君の
後ろ姿
まぼろし
…
花の咲く
時は短く
君に会える日は
少ない
巡る季節が
再び
僕を招くだろうか
手にした菜の花が
囁く
明日も私が待つわ!
…
菜の花
揺れて
僕を
誘う夕べ
笑顔の
素敵な
君に
出会える -
from: kさん
2006年05月09日 22時20分36秒
icon
捨て猫と向日葵
灼熱のアスファルトの上
ボロホロの段ボール中に
私は捨てられた
突然の雷雨で
ズブ濡れ
夜になったら
急に冷え込み
涙と震えがとまらなくなった
ミルクももらえず
ただ前を通り過ぎていく
たくさんの人たちの足下だけがみえる
でも、傘をかぶせ
タオルで包んでくれた人がいた
抱き上げて
濡れたからだを拭き
強く抱きしめてくれた
近くの踏み切りから聞こえる
遮断機の音
傘もささずに
彼は
走って人混みに消えた
嬉しかった
でも
温かさを知ってしまい
より切なくなった
太陽の陽射しが暖かさを
感じさせてくれ
私は自分の足で
彼をさがしはじめた
見つけた家の窓の中には
ペルシャ猫が
ソファーの上で暖かそうに
眠っていた
私を見つけた彼は
仕方がないなと
ミルクをくれた
その日から毎日
窓辺に行き
彼の笑顔だけを
見にいった
もちろん
家の中には入れない
でも、太陽の暖かさに
似ていたんだ
彼の温かさが
月日が流れ
ペルシャがねむっている間だけ
そっと
窓をあけて撫でてくれる彼
ある日突然
夜中に窓辺で
涙を流す彼をみた
私は庭に
そっと向日葵の種を埋めた
私が太陽の変わりに
夜の彼を暖めるために… -
from: シェリーさん
2006年05月09日 20時30分04秒
icon
Red carpet road
ああ、あの道は遠ざかっていく
私のRed carpet road
二つ目の橋を越えたら あなたの家はもうすぐ
なのにRed carpet road
道の向うは既に私の居場所じゃないのだと そう言いたいのね
貴方は耳に残るエキゾーストと共に消えた
私はもう此処を歩むことはないのでしょう
本当は名前の無いRed Carpet Road
もう貴方は私のものではない 私は過去を捨てたのよ
だから貴方は 私より馬鹿なあの娘と せいぜい楽しく暮らすがいいわ
私の行く通は、赤い絨毯の道でもない
黄色い煉瓦の道でもない
その通は緑のリノリウム
死刑台へと続く道
その向こうに あなた
そう、あなたもそこにいたの
私を弄んだ罪で葬られたのね
そんな貴方の命が惜しい
さようならRed Carpet Road この先どんな未来が待っているのか知らないけれど
私は行くわ 貴方を捨てて -
from: ななみさん
2006年05月09日 16時20分28秒
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Prism
新緑の香る木々の中
あなたのそばで
揺れる
それは一瞬で
鮮やかに
しなやかに
軽やかに
身体に入り込む
かすかな想い
伝わればいい
遠くで雨音がかすかに
聞こえる
濡れないよう
光差す太陽の訪れを
願う
暖かく
穏やかに
包み込むように
あなたを見守るよ
それが私でなく
他の誰でもいい
あなたの渇いた心
潤ませて欲しい
あなたのPrism
気まぐれなPrismより