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from: kさん
2006年09月13日 23時37分18秒
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白猫の散歩
秋雨に撃たれて
川沿いを歩きました
紅い橋から
川面に浮かぶ
自分の顔を見つめました
右眼に映るのは
頑張る私
左眼に映るのは
疲れた私
雨の輪が
水面を歪めているのでしょうね
笑っているような
泣いているような
そんな顔がありました
明日は
きっと晴れる
そう信じて
寝床で
身体を横たえました
すっかり
野良猫に戻った私
そうそう
彼の部屋にいたペルシャ
時々
沢山の屋根の向こうから
彼の部屋の明かりをみているようです
彼女は
言いました
「彼の部屋が真っ暗だったら
貴女に教えてあげる
行けるもんなら行ってみなさい
窓の下から
鳴いてごらんなさい
窓が開かなくても
いいのなら
雨に打たれて
いいのなら
それでも
いいなら
教えてあげる
私は絶対
窓の下からは
鳴かないわ」
それでもいい
疲れたのなら
身体を横たえればいいんだもの
疲れるまで
身体が芯から
冷えるまで
窓を見上げているから
教えて下さい
そんな話を交わしました
今日の一日も
もうすぐ終わり
おやすみなさい
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