あの時僕は
君を愛してた、
海の蒼さに
染まるように
そして僕は
多くを失った
形ある愛を求めて、
手の中に
残ったジッポのライター
掘られてある君の名前だけが
今も変わらず、
囁きかける
愛を無くして
彷徨う僕の
揺らめく炎
変わることなく
揺らめく炎

すきなのよ、あれが、

ううん、交わりじゃなくて、


肌をかさねあい、体温が伝わって、

唇にふれて、吐息を感じるの、

感じるのは、子宮じゃなくてよ、

あたしの中の、五感たち、


もう、それだけで、

十二分に、満たされるの

独り詩
拾い集めて
創りし闇を
いにしえの
頃より
閉ざされし森の掟に
捧げよう
我が背負いし
忌みしき影の
静かに
眠らんことを
祈りて！
我は呪う
我が独り詩
深き罪もて
あらわるを
その姿
優しき衣まといて
人を惑わせ
恋しき詩にて
涙さそうを
闇こそ
詩の住みかなり
闇こそ
詩の
揺り篭
な
り
！

夢めるときは
いつも
君の夢をみていたい
どをなに
遠く離れていても
君の夢をみていたい
たとえ君の心に
他の誰かが
いても
たとえ君の瞳に
他の誰かが
映っていても
君の鼓動を
この掌で感じることができる間は
涙の枕で寝る日が
続こうとも
いても
君の夢を
みていたい！

ヘッドフォンから流れだす　

恋の唄を

耳から流し込み

体中に染み渡らせる

瞳からあふれだす涙は

プール１杯分

消毒薬なんていれないで

服のまま泳ぎたい

よろこびと　かなしみと

あまさと　せつなさの　混合リレー

息継ぎもせず

瞬きもせず

昨日投げたダーツの矢は

今日もかすかに的をはずれてる

月の満ち欠けが太陽の仕業なら

この心の満ち欠けは誰の仕業？

理不尽なこころと

不条理なからだで

あなたを困らせてみたい

私が死んだら
この目をあなたにあげます
私が見てきたものすべてをあなたにみせたいから
二人のフィルターで何かが見えたら教えてくださいね

私が死んだら
この心臓をあなたにあげます
私の臆病で弱気な心拍数をなでてほしいから
二人の鼓動が仲良くなったら手紙をください

私が死んで灰になったら
骨を粉々に砕いて小瓶に詰めて
この海に流してください

昼はおひさまにはげまされ
夜はおつきさまになぐさめてもらい
世界中を周って
あなたの元へ帰ってきます
必ず、帰ってきます

ベットシーツは　深海の蒼

窒息寸前　眠りに墜ちる

やすらぎでもない　

明日のためでもない

誰も届かない　無意識の中で

生まれ変わり　生きている

今宵の月は赤の半月

悩ましげにかたむく姿は

どこかの誰かさんに似てるみたい

追えば追うほど遠ざかる月に

あきらめ背を向け歩き出す

振り返ると半月は

ばつが悪そうに追ってきた

台風は去り
光る濁流
僅ながらも
見える薫り
流木の破片
なぎ倒された
ヨシの群生
眺めていると
そこにも
僅ながらも
見える薫り
夢は
彼岸を離れず
優雅さはないが
力強さはサンゼンと！
素晴らしい
嬉しい
健やかなる
光りよ！