「Re:Re:Re:Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
ご無沙汰しておりました。久々に覗いたら，随分難しい話題になっているようで・・・

> 十字架をアクセサリーのように身につけたりするのは・・・
外国人が，日本でそのようなアクセサリーを身に付けている若い女性が多いのを見て「日本は何とクリスチャンの多い国なのだ！」と思ったとか・・・。
私自身は，20年ほど前だったか，クリスマス前の京都の街のレストランで相席になったドイツ人に「こんなに宗教的な曲が流れているのが不思議な気がする」と言うようなことを言われた記憶があります。


ところで「負の遺産」と言う言葉，少し前にＮＨＫで放映された番組でも使っていたような気がします。
「ヒロシマ」「ナガサキ」(で起きたこと)は，しっかりと後世に伝えていかなければいけないと思っています。

「Re:Re:Re:Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
> でも、これは僕の個人的な考えです。
> 違う考えを持つクリスチャンがいていいと思うし、
> もしかしたら僕の方がクリスチャン的には違うのかも知れない。
> 昔だったら異端として非難されたかも知れない。
> イエスを愛することには変わりはないのだけれども・・・・。

Franz先生、私も同じ思いです。

"Jesu juva!"（神よ、助けたまえ）, "Soli Deo Gloria!"（神のみに栄光あれ）とバッハが楽譜に書き込んだ彼の音楽は、全ての違いを超えて存在しているように思います。

東京バロック・スコラーズのヨハネ受難曲の演奏会のご成功をお祈りします。

「Re:Re:Re:Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
> Franzです。
> 十字架はデザイン的に見ても美しい形をしています。
> でも僕にとっては、
> 十字架をアクセサリーのように身につけたりするのは、
> 原爆ドームを身につけるのと一緒のような気がして、
> 躊躇するのです。
> でも、これは僕の個人的な考えです。
> 違う考えを持つクリスチャンがいていいと思うし、
> もしかしたら僕の方がクリスチャン的には違うのかも知れない。
> 昔だったら異端として非難されたかも知れない。
> イエスを愛することには変わりはないのだけれども・・・・。
>

お邪魔します
私の頭
少し柔軟になるように
寄せてもらいます

「Re:Re:Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
Franzです。
十字架はデザイン的に見ても美しい形をしています。
でも僕にとっては、
十字架をアクセサリーのように身につけたりするのは、
原爆ドームを身につけるのと一緒のような気がして、
躊躇するのです。
でも、これは僕の個人的な考えです。
違う考えを持つクリスチャンがいていいと思うし、
もしかしたら僕の方がクリスチャン的には違うのかも知れない。
昔だったら異端として非難されたかも知れない。
イエスを愛することには変わりはないのだけれども・・・・。

「Re:Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
franz先生、コメントありがとうございます。

> 十字架を見つめることは大切なのだけれども、
> 十字架そのものを必要以上に美化することに抵抗を覚えるのも、
> これが負の遺産だからなのです。

　十字架そのものを必要以上に美化するということのイメージが湧きにくいのですが、ノン・クリスチャンにとってはヴァンパイア（ドラキュラ伯爵）の弱点や、悪魔祓い（エクソシスト）の武器（？）というようなイメージかもしれません。
　クリスチャンの方でも、franz先生が「楽観主義者」と言われるように、十字架が本来持つ意味の重さについて考える機会を持たれずに、著しく単純化されたおまじないやお守りと同じように捉えてしまう方もおられるのでしょうか。

> でもバッハの音楽は、
> イエスの死の直後の静けさと厳粛さを物語っている。
> それで充分です。
> 物事はシンプルに考えた方がいいのです。

　バッハが聖書・キリスト教の本質を音楽で表現するのは、プロフェッショナルの教会音楽家である彼にとっては当然のこととして考えていたかもしれませんね。（バッハに「あったり前だろうが！」とカツラを投げつけられながら怒られそうな気がします(笑)）
　でも、21世紀に生きている私たちが時代を超えてそれらに親しむことができるということには、純粋に幸せを感じずにはいられません。
　「バッハの音楽に私の幸せがあるのだ。」と思うのは楽観主義者ではないですよね？

「Re:Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
> Franzです。
> >
> > 処刑具である十字架がキリスト教会に掲げられているのは、アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所や原爆ドームが「負の世界遺産」として登録されているように、受難の象徴としての十字架を負の（世界）遺産として捉えているように改めて思いました。
>
> 負の世界遺産という言葉、気に入りました。
> 十字架を見つめることは大切なのだけれども、
> 十字架そのものを必要以上に美化することに抵抗を覚えるのも、
> これが負の遺産だからなのです。
>
> ヨハネ受難曲の中で、たとえばキリストの死の直後の、
> コラールを伴ったバス・アリア32番の自由詩のように、
> 荒唐無稽ともいえる内容のものがあっても、
> バッハの音楽自体は常に「真実」を語っています。
> 32番の自由詩は、
> 「そしてイエスは頭を垂れて息を引き取られた。」
> という福音史家の言葉を受けて、
> 十字架上で死にゆくイエスに、
> 矢継ぎ早に質問を浴びせかけます。
> 「わたしは死から解放されるか否か？」
> 「世界は救済されうるか？」
> など。
> イエスは苦痛のあまり言葉を発せないが、
> その代わり頭を垂れて、
> 沈黙の内に「しかり」と答えたというのです。
> んな阿呆な！ただ死ぬのに頭を垂れただけじゃないか。
> でもバッハの音楽は、
> イエスの死の直後の静けさと厳粛さを物語っている。
> それで充分です。
> 物事はシンプルに考えた方がいいのです。
>
>
>

何か難しい
私には理解できない
ごめんなさい

「Re:負の世界遺産＆十二音技法？」
Franzです。
>
> 処刑具である十字架がキリスト教会に掲げられているのは、アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所や原爆ドームが「負の世界遺産」として登録されているように、受難の象徴としての十字架を負の（世界）遺産として捉えているように改めて思いました。

負の世界遺産という言葉、気に入りました。
十字架を見つめることは大切なのだけれども、
十字架そのものを必要以上に美化することに抵抗を覚えるのも、
これが負の遺産だからなのです。

ヨハネ受難曲の中で、たとえばキリストの死の直後の、
コラールを伴ったバス・アリア32番の自由詩のように、
荒唐無稽ともいえる内容のものがあっても、
バッハの音楽自体は常に「真実」を語っています。
32番の自由詩は、
「そしてイエスは頭を垂れて息を引き取られた。」
という福音史家の言葉を受けて、
十字架上で死にゆくイエスに、
矢継ぎ早に質問を浴びせかけます。
「わたしは死から解放されるか否か？」
「世界は救済されうるか？」
など。
イエスは苦痛のあまり言葉を発せないが、
その代わり頭を垂れて、
沈黙の内に「しかり」と答えたというのです。
んな阿呆な！ただ死ぬのに頭を垂れただけじゃないか。
でもバッハの音楽は、
イエスの死の直後の静けさと厳粛さを物語っている。
それで充分です。
物事はシンプルに考えた方がいいのです。

「Re:ホテルのラウンジ」
> 雰囲気は良いですね
> たまに行くからかな
> リッチな気になります
> 帝国ホテル

今ではありませんが
良い女と
昔ですが

雰囲気は良いですね
たまに行くからかな
リッチな気になります
帝国ホテル

「今日この頃」のヨハネ講座を興味深く拝読しております。

遺されているバッハの２つの受難曲のうちどちらが好きかと問われたら、私は情熱的・劇的であると同時に最終曲のコラールで信仰・神学的に昇華するように感じるヨハネ受難曲に軍配を上げてしまいます。（マタイはマタイで好きですけれども）

＞救世主の受難は、ホロコーストや広島の原爆などと同じような「人類の愚行」である。（そのⅠより）

処刑具である十字架がキリスト教会に掲げられているのは、アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所や原爆ドームが「負の世界遺産」として登録されているように、受難の象徴としての十字架を負の（世界）遺産として捉えているように改めて思いました。

＞これは遠くはストラヴィンスキーなどが得意としたポリリズムというやつで、バッハの他の作品を探してもここまでのポリリズムはあまりない。すごく独創的で新しい。（同）

別曲の話で恐縮ですが、私は今マタイ受難曲のコラールの練習をしており（テナーパート）。第１部の終曲を歌いながら「これって本当にバロックなのか？　十二音技法って20世紀に入ってからだよな」と、目を回しています。