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from: 三鷹の狸さん
2006年01月12日 23時27分50秒
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映画「歓びを歌にのせて」を観てきました
三連休の初日、レイトショーで「歓びを歌にのせて」を夫と観ました。
お互い、見終わってしばらくは会話ができませんでした。
お互い、観終わったばかりの心の状態を壊したくなかったんだと思います。
言葉は、心を表現できるものではありませんから。
「歓びを歌にのせて」という日本題に疑問を感じました。
スゥエーデン語の原題の直訳は何だろう?と知りたくなりました。
でも、知らないままの方がいいのかな、
夫婦で、「きっとこんな題名なんじゃないかな」とやっと、会話したことを大事にしたいから。
人がこの世に生まれてすぐすること=産声をあげること
医学的には、肺呼吸がうまくできた証であり、
母親のお乳の分泌を促す作用を持ち、母親に授乳の指令を与える行動。
でも、映画を観終わった私には、「産声というのは、
この世に生を受けた自分の存在を他者に知らしめる行動なんだ」と思えました。
産声は、本能的、あるいは、生物学的な行動ですが、
成長してから意思を持って声を出すこと、
歌う(合唱)という共同作業の中に身をおくこと
社会に向けての産声をあげること、
それは、
自分の生き様を他者に伝えること、
自分の存在を他者に知らしめること、
自分の存在を自分自身が確認すること、
自分の心を外に表すこと、
そういうことなんだなぁ、とつくづく思わされました。
映画の中では、
個々は、心も体もリラックスした状態での自然な声を出し、
そして、それぞれが自然に発声した他者の声をよく聴き、
声を重ね、合わせていく過程において、
外に表した(嘘や偽りや抑制等の無い素直な)心をお互いが受容、
あるいは、許容していきます。
その「歓び」を自分の内から発せられる「歌にのせ」られた人々と、
できなかった人々の生き様がとてもよく描かれています。
映画の中の登場人物ひとりひとりに充てられた製作者のメッセージが
いくつもいくつも押し寄せてくるので、
私の心は、とんでもなく働かされ、
快い疲労感に満たされました。
話の中と
エンドロールで流れた歌には、共感の涙があふれました。
いろんな人が、いろんな受け止め方のできる映画なので、
老若男女、どんな人にも観てほしい、と心から思いました。
http://www.elephant-picture.jp/yorokobi/
映画の公式サイトです。
著名人のコメントは、
単なる宣伝文句ではなく、率直な感想だと思えました。
音楽は、魂を表出させる芸術であると、私は思います。
およそ、芸術と呼ばれるものは、全てそうなのだと思いますが、
声を出す、という、
(幸いにして障害を持っていない)誰もができることの素晴らしさをもっともっと大事にして、
さらに、言葉の力も加わる「歌を歌う」、ということに丁寧に取り組みたい、という思いを深められた映画を
年が明けての最初に観られたことは、
「こいつぁ、春から縁起がいいワイ」
ということで、
本年もよろしくおつきあいのほど、お願いいたします。
(新年の挨拶をしていなかったことに今、気づいた不束者でございます)-
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コメント: 全1件
from: franzさん
2006年01月17日 23時48分48秒
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「いいなあ。」
いいなあ。この映画は実は気になっていて、見に行きたいんだけど、時間がなくて行けないのです。
プロの世界に身を置いていると、とかくクォリティばかり求められます。でも、音楽との関わり方というのは、実はいろいろあって、
必ずしも一番人が注目するところが、一番価値あるところとは限らないし、大切なものは、いろいろなところに転がっているものです。
感動も、最高水準のものがいつも最高に感動するかというと、そんなこととは全然関係ありません。
僕がプロだけでなく、アマチュアも大事にしているのはそこのところで、その意味でも、この映画はチェックしておきたいものです。
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