いじめ、いつの世にもあったはずのことが、
大きな社会問題となってしまったことには、
過剰な情報化社会の歪み、ということもあるのかなぁ、と思ったりしていましたが、
本能論からすれば、確かに、限定された生息域の中の同種の生物はスケープゴートをとことん痛めつけたり、疎外したりしますから、
（飼育舎の中のにわとりや公園のハト、水槽の中の金魚等、身近にも例はたくさんありますよね）
人間も豊かな情緒や知性（知恵）をきちんと身につけないと、
やはり、本能を抑制することが難しくなるのでしょうかね。
「今日この頃」の
「もしかしたら今どきの子供は、潜在的に「叱られたい」願望を持っていて、・・・」のくだりでは、
世の中の親や大人がこどもたちに教えること、伝えること、の責任を考えさせられました。

そんなおり、
こんな詩をみつけました。
以下、この詩を引用した人からの引用です。

この詩は、宮沢賢治のふるさと盛岡市内の小児科医さんが発表されたものです。

　　雨ニモアテズ

　雨ニモアテズ　風ニモアテズ
　雪ニモ夏ノ暑サニモアテズ
　ブヨブヨノ体ニ　タクサン着コミ　意欲モナク
　体力モナク　イツデモ不満ヲイツテイル
　毎日　塾ニ追ワレ　テレビニ吸イツイテ　外デ遊バズ
　朝カラアクビヲシ　集会ガアレバ　貧血ヲオコシ
　アラユルコトニ　自分ノコトダケヲ考エテカエリミズ
　作業ハグズグズ　注意ハサンマン　
　スグニアキ　ソシテスグワスレ
　立派ナ家ノ自分ノ部屋ニ閉ジコモツテ
　東ニ病人アレバ医者ガワルイトイイ
　西ニツカレタ母アレバ養老院ニ行ケトイイ
　南ニ死ニソウナ人アレバ寿命ダトイイ
　北ニケンカヤソショウガアレバ　ナガメテカカワラズ
　日照リノトキハ冷房ヲツケ
　ミンナニ勉強勉強トイワレ
　叱ラレモセズ　コワイモノモシラズ
　コンナ現代ッ子ニダレガシタ