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from: 聖歌隊の助っ人さん
2007/12/25 13:21:36
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『バロックの森』(クリスマス・オラトリオ)
ほとんどの平日の朝食時にはNHK-FMの『バロックの森』を聴いているのですが(目覚まし代わりにタイマー設定しています)、今朝はコラールとオルガン協奏曲に続いて、例の(笑)「デンデンデンデンドン」という脳天気なティンパニが聞こえて来ました。ルネ・ヤーコプス指揮による『クリスマス・オラトリオ』の第1部です。
同番組では今日から明後日の木曜日までの間、1日ずつ第3部まで別の演奏者によるものを放送する様です。(詳しくは下記URLのサイトをご参照下さい)
「NHK-FM:バロックの森」
http://www.nhk.or.jp/baroque/playlist/index.html
さて、今朝の第1部を聴いていて第5曲の受難コラールを耳にしたとき(テキストは受難を扱ったものではないのですが)、映画『マリア』で東方の三博士の内のガスパールが幼子イエスに、ためらいながら没薬をささげるシーンを観た時にこの曲が心の中で鳴ったのを思い出しました。「あぁ、バッハはこのガスパールの覚悟を『クリスマス・オラトリオ』に表現しているのだなぁ」と。
BWV106と関連させるのは考え過ぎかもしれませんが、J.S.Bachは「死」というものに対する意識や考えがとても深い人物だった様に感じます。(それが当時の、現代とは異なる普通の感覚だったのかもしれませんが)-
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コメント: 全3件
from: 聖歌隊の助っ人さん
2007/12/26 21:35:09
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「Re:Re:『バロックの森』(クリスマス・オラトリオ)」
franz先生、おほめいただきありがとうございます。これもセンセイに十数年ご指導いただいている賜物です。(と、「ほめ○ろし返し」をば(笑))
共にご指導いただいている妻によりますと「ガスパールがユダへの旅に最後まで乗り気で無かったのは、自分に与えられた役割(没薬を贈る=受難に対する捧げ物をする)を知っていたからではないか」とのことだそうです。
> 最後の没薬は「最高の医師」としてのキリストに捧げられるものだと思っていた僕は、「これからあなたが受ける数々の苦難に・・・。」といったガスパールの言葉に、
> 「あれっ!」
> と思いました。
重箱の隅ツツキの様で申し訳ないのですが、そのシーンのガスパールの言葉は「これからあなたが払う尊い犠牲に…」だった様に思います(うろ覚えですが)。“sacrifice”(犠牲)という英語が耳に飛び込んできた時、「受難」や「磔刑」等ではない婉曲的な表現にガスパールのギリギリの思いを感じた記憶があります。
この映画、夫婦愛の映画としてみても単純に楽しめる様に思いますが、聖書に関する基礎知識があればある程、より深く楽しむことができる様に思います。(日本版のDVDが発売されたら購入するつもりでいます)
尚、映画終了後のスタッフロールの時に流れた賛美歌(96番「エサイの根より」)は、15世紀頃に成立してカトリック教会で歌われていた聖歌で、M.プレトーリウスが手を入れましたがマリア信仰を歌った歌詞のために長らくプロテスタント教会では取り上げられなかったのですが、19世紀に入ってようやく歌われるようになったものなのだそうで、キリスト教の超教派による結束を目指す教会一致運動(エキュメニズム)を象徴したものである様です。ご参考まで。
>三鷹の狸さん
「イエスが生まれたシーンで流れた「聖夜(きよしこの夜)」が何語で歌われていたのか」についてですが、妻によればラテン語ではないかとのことです。(歌詞の最後の部分で“natus est”と聞き取れたそうです)
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from: franzさん
2007/12/26 10:17:10
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「Re:『バロックの森』(クリスマス・オラトリオ)」
> さて、今朝の第1部を聴いていて第5曲の受難コラールを耳にしたとき(テキストは受難を扱ったものではないのですが)、映画『マリア』で東方の三博士の内のガスパールが幼子イエスに、ためらいながら没薬をささげるシーンを観た時にこの曲が心の中で鳴ったのを思い出しました。「あぁ、バッハはこのガスパールの覚悟を『クリスマス・オラトリオ』に表現しているのだなぁ」と。
>
聖歌隊の助っ人さん!
映画『マリア』のメッセージをきちんと受け止めていましたね。あの時、ガスパールが言った言葉にドキッとしたのは僕だけではなかったのですね。
黄金が「王たる者」に捧げられ、
乳香が「最高の祭司」に捧げられたので、
最後の没薬は「最高の医師」としてのキリストに捧げられるものだと思っていた僕は、「これからあなたが受ける数々の苦難に・・・。」といったガスパールの言葉に、
「あれっ!」
と思いました。
確かにバッハの受難コラールと共通するところがありますね。
> BWV106と関連させるのは考え過ぎかもしれませんが、J.S.Bachは「死」というものに対する意識や考えがとても深い人物だった様に感じます。(それが当時の、現代とは異なる普通の感覚だったのかもしれませんが)
バッハの頃はドイツでは30年戦争が終わってある種の絶望感の中にいました。鎌倉時代の浄土宗系の来世思考が蔓延したように、現世よりも来世に希望をおく歌詞のコラールが好んで歌われていました。
バッハもこの世では報われず、ただ神の前でのみ自分の価値が認められると信じ、死をむしろあこがれていました。
テレマンを始めとして何人かの候補者に断られたライプチヒ・トマス教会が、
「最高の者が得られないならば、中くらいの者で我慢するしかないか。」
と言いながらバッハを雇ったのは有名な話ですが、
そんな扱いを生涯に渡って受けていたバッハが、自分の報われない人生をキリストの人生に重ねていたとしても不思議はないでしょう。
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from: 三鷹の狸さん
2007/12/28 12:08:50
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「Re:Re:Re:『バロックの森』(クリスマス・オラトリオ)」
> >三鷹の狸さん
>
> 「イエスが生まれたシーンで流れた「聖夜(きよしこの夜)」が何語で歌われていたのか」についてですが、妻によればラテン語ではないかとのことです。(歌詞の最後の部分で“natus est”と聞き取れたそうです)
聖歌隊の助っ人 さん、そして、奥様、
ありがとうございます。
英語とドイツ語の「聖夜」しか聴いたことがなかったので、
とても新鮮に耳に入ってきたんです。
イヴの教会礼拝のときも、耳慣れない「聖夜」が歌われたので、
その合唱に参加した友人に楽譜をおねだりしているところです。
映画『マリア』のサウンドトラックCDがあるかどうかも、
今度調べてみようと思っています。
ラテン語が聞き取れなかったり、
ガスパールのお話のやりとりや、他の賛美歌の話に
ただただ、ほほぅ、と感心するばかりの私、
せめて、早々にクリスマスオラトリオの楽譜を手元に置きたいなぁと思っております。
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