『枕草子』に「うつくしきもの」という段があります。学校の古文の時間に学んだはずですが、覚えていますか？目と目が合ったとき〜を･･･
ん？これは違いましたね(^^;

さて、その中に

二つ三つばかりなる児の、急ぎてはひ来る道に、いと小さき塵のありけるを、目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。

という一文があります。
2,3歳の子どもがホコリを見つけて得意げに大人に見せているのもかわいらしい、というくだりですな。きょう、ちょうどこの「二つ三つばかりなる児」に出会いました。
クライアントのお店で時間調整のために（あまり早く次のお店に行くのも遅れること同様にアウト！になったので）なにかめぼしいものがないかと見ていたときのこと。2,3歳かな？っていう感じの女の子がお店の床についた汚れを見てお母さんに「虫がいる、虫がいる」って言うんです。もちろん汚れなので手にできるわけもなく、その子も触ろうとはしませんでしたけど、なんだかこの「うつくしきもの」の部分が思い出されて清少納言の気持ちがちょっとは分かりました。
その女の子、ぱっと見もかわいらしかったんですが、その様子もかわいらしかった(*^v^*)
1000年経ってもやっぱり子どもの本質っていうのはなかなか変わらないようで。