もう２５年以上前になりますが、中国北京で仕事をしていたころ、バスの乗り降りのお客の様子を思い出しました。

　バス停では団子になって乗客が集まっていて、パスがつくと我先に乗り込もうとします。
　降りる人も降りられなくなって、乗る人・降りる人で押し合いへしあいが始まるのです。

　ほぼ満員のバスに対してもこのようなのです。早く乗っても空きの座席などないのにです。

　観光地・公園などの入場キップ売り場では１０センチほどの窓口に押し寄せた人が次々とお金と手を差し込んで、切符を買った人は手が抜けず、そこへ更に別の手が差し込まれるという有様。しかも周囲は窓口で押し合いへしあい、切符を買った人も群衆を押し分けて外に出るのが大変でした。

　東南アジアで、行列をして順番を待つ習慣は日本軍が指導したことによると聞いています。
　台湾も日本の統治下、日本国の一部としてありましたので、おそらく並ぶ習慣はあると思います。

　しかし、日本人が相手のことを考えずに出入り口で混乱するのはおかしいものです。
　出る人がいないと、入れる人もないわけですから。入るばかりで出ることができないと、内部はパンクしてしまいます。