高音が聞き取れなくなった、眼が白内障と老眼で文字が見づらくなった、子供のように走り回ることが出来なくなった、本を読んでもすぐ前のことが記憶にないので、絶えずメモを取りながら、しかも鉛筆では見づらいので万年筆で書く始末。

　老人力が出てきたと自覚させられますが、これを生かす手はないものか?

　知らぬ、存ぜぬ、わからぬ、見えぬ、これこそ極楽蜻蛉の素浪人を自称している自分にふさわしい生き方なのかもと思っている次第です。

　しかし、まだまだ若い者には負けられぬ、空手道場でも亀の甲を生かせぬものか日夜作戦を練っているのです。