観自在菩薩は、8正道、六波羅蜜を実践して、「空即是色 色即是空 そして受・想・行・識も同様に空であり、空はまたこれらに同じ」と悟ったのですが、それらはこ8正道、六波羅蜜による実践の結果でした。

六波羅蜜とは、布施、自戒、忍辱、精進、禅定、智慧です。

これを実践して、空の、悟りの知恵が与えられるのです。

お経を読むことは後世に伝える意味はあります、写経も印刷技術のなかった時代、多くの人に広める意味がありました。

しかし、自身が悟りに至るには、観自在菩薩自身は悟るために六波羅蜜の実践によってと言っています。

唱えるだけでなく実践が重要と思います。般若心経の次に続く部分は、実践により観自在菩薩が見極めた内容を語っています。
実践の結果でないと、このお経の共感・実感・体感は得られないと思います。智慧でなく単なる知識に終わるでしょう。

私もまだまだ般若心経の言葉に実感・体感までには至っていません。

そして、これらは生きていて、心と体のある現世の人間にできることです。
あの世では実践はできないのではと思っています。