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from: 無才さん
2005年11月22日 20時11分06秒
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共産主義について
「能力に応じて働き、必要に応じて取る」ことのできる社会、それが共産主義社会。
ただし、ここで言う「能力に応じて」は資本主義で言う「能力に応じて」とはいささか違う。資本主義において「能力に応じて働く」には、何者かに能力を認めてもらわねばならない。官僚は公務員上級試験に合格しなければならないし、歌手はプロデューサーに認めてもらわねばならない。魚屋さんもお客さんに認めてもらわねば早晩、店が潰れる。
だが、共産主義においては「できる」こと「やろうとすること」だけで「能力に応じて働く」ことだと認められる。言ってみれば、アマチュアでいいということだ。下手くそでも、マンガを描ける者は漫画家だというのが共産主義である。
我々は、すでにこのような社会を知っている。そう、このインターネットの社会、そこに偏在する多くの無料コンテンツがまさにそれだ。インターネット上で公開されたアマチュアのマンガは、誰でも好きなだけ読むことができる。まさに、能力に応じて働き、必要に応じて取る、社会そのものである。
マンガだけではない。OSリナックスをはじめとする多数のプログラム、政府発表の統計・ニュース・掲示板やプログもそうだ。あらゆるお得情報や公開講座、その他、これからはさらに様々なものが現れるであろう。
インターネットこそは、すでに実現された共産社会そのものなのである。共産主義は破綻したのではなく、ようやく真の姿を現したのである。「真理は必ず再発見される」JSミル
そこで、インターネットの特性を調べることによって、共産主義社会が成立するにはなにが必要か、を逆に明示することができる。
インターネットの特性として、誰もが一定の技術さえあれば発表する機会を与えられているということ、そこに載せられたコンテンツはいくらでも複製生産が可能であるということ、かつ、その流通が完璧に近いということ、などである。
この条件を満たすものは、共産化できるが、そうでないものは共産化できない。国家や社会は生産できないし、流通も例えば人の移動ひとつとっても難しい。ゆえに、国家そのものを共産化するということは現状では不可能なのである。
逆に、共産化しやすいものとしては、ありとあらゆる情報財があげられるだろう。共産主義を標榜する団体は、まさにそのための活動をこそするべきであって、プロレタリアート独裁を目論むなどはムチャクチャな行為であると知れ。-
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コメント: 全4件
from: ブルース99さん
2005年11月22日 22時11分45秒
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「Re:混同しておられるようですね」
「資本主義社会にいる漫画家」は、自分の作品の対価として金銭を得ますよね?
「共産主義社会にいる漫画家」は何をもって生活の糧とするのですか?
いまいちよく理解できないのですが・・・・
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from: 無才さん
2005年11月22日 21時55分49秒
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「混同しておられるようですね」
【混同しておられるようですね】
貴方は、「資本主義社会にいる漫画家」と「共産主義社会にいる漫画家」を混同しています。共産主義社会にいる漫画家は資本主義でいえばアマチュアです。でも、プロでも商業誌に載せられないマンガをネットで公開している例はありますよ。また、プロが必ずしもアマに勝るわけでもない。技術情報や制作資材の流通の改善がその差を縮めています。
ついでにいうと、中間的漫画家、(いわば社会主義的?)漫画家もいる。つまり、スポンサーがいて漫画家を喰わせ、作品はネットで無料公開されているという例です。双葉社のHPでやっています。これは、民放TV番組などと同じ種類になるのでしょう。
民放のTV番組というものは、スポンサーからの広告収入で成り立っていますが、そのスポンサーに多額の金を払っているのは、富裕層であって、貧乏人はそのおこぼれにあずかっている格好になる。いわば一種の「所得の再分配」です。
今の技術では、情報以外のものは共産化できません。だから漫画家を食べさせることなんてできません。当たり前のことです。
ドラえもんの機械でも出来て、カレーライスをパソコンに入れればネットに登録され、喰いたい人はネットを通じてパソコンから取り出せる、というような世界にでもなれば別ですが。
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from: ブルース99さん
2005年11月22日 21時16分22秒
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「Re:共産主義について」
インターネットで、マンガを描いて無償で頒布することで「必要に応じて取る」ことなんてできないでしょう。
マンガ家が労働者としてのマンガ家として成り立っているのは、「マンガを描く」という労働の対価を金銭で得ているからです。
「できる」こと「やろうとすること」だけで「能力に応じて働く」ことだと認められるのであれば、金にならないマンガを描く者を食べさせる金は一体どこから来るのですか?
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from: 無才さん
2005年11月23日 19時36分55秒
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「何を持って生活の糧とするか、ですか。」
【答え】 「人によって様々です」
いまいち、というよりも貴方は、現実の社会主義(と名乗る)国家というものに捕らわれすぎていて、私の示した共産主義社会象がまるで見えておられぬように思います。
無限大に近い生産能力と完璧に近い流通をもった事象しか、共産化することはできない。ということは、現代においては、情報財以外のものは共産化できないということです。将来的にもかなり難しいでしょう。
つまり、社会全体がひっくり返って共産化する、などということは有り得ず、資本主義社会の中において、無限の生産力と完璧な流通に到達した先端産業から順次始まっていくものなのです。
ドラえもんの道具のように、カレーライスがパソコンから登場しない限り、ネットの漫画家は、アマチュアで有り続けることでしょう。アマチュアですから、他に職業を持っていることでしょう。
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