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from: 一久さん
2006年01月02日 21時31分49秒
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2006第一期の課題図書発表
ハンナ・アレント 「絶対主義の起源」
恥ずかしながら、ハンナ・アレントという名前さえ知りませんでした。HP検索をかけて、いくつか解説めいたものが出てきたのですが、どうも、その、なにを言っているのやらよく分らない。いや、アンナ女史がではなくて、解説(感想か?)の人の文章が、ですが。政治学部の三回生とかいう人の文もあるが、はて、こんなので論文として通るのか、と心配になるようなものでした。
それはともかく、ハンナ・アレントと「絶対主義の起源」は、その筋では影響の大きいものであるらしい、ということは分りました。ということで、ひさしぶりの課題図書として、
「ハンナ・アレント 絶対主義の起源 1・2・3」 みすず書房
を選定しましょう。大部でもあり、値段も相当お高い(一巻5000円ほど)ので、図書館で借りて読むことになるでしょうけれど。(大阪府立中央図書館には在庫ありと検索ででました。五日以降でないと開館しないのでそれからになりますが)
期間は、一月から三月末までの三カ月間。読んだ事のある人も再読しましょう。皆さん”全体主義的に” (^^ゞ 参加してくださることを祈っています。
【解説】
「市民の討論広場」では、以前、課題図書を決めて参加者各位が読み、感想を述べるという企画をやっていました。あんまり活発な討議にはならなかったが、共通の図書を勉強するというのはそれなりに意義のあるものだったと思っています。少なくとも、自分の私
見を強弁するだけの某大掲示板群ではできないことだと思います。
以前やったものでは、「学問のすすめ」、「孫子」、「大衆の反逆」「忘れられた日本人」「大学」などがあります。
残念ながら、今のネット上の文章を読んでも、自己の見解を成長させる糧にはなりにくい。将来的に、すべての文献がネット上で容易に読めるようにならないかぎり、読書なくして見識を高めることは不可能でしょう。昔から言われている言葉に「ネット上の知識で高い見識を得たという人はいない。優れた書き手は、例外なく書物から栄養を得ている」というのがありますが、これほどネットが広く普及した現代においてもなお、この言葉は生きているようです。
【蛇足】
「無知の許容」と「無知の居直りの禁止」が「市民の討論広場」のモットーです。
知らなかったことは恥ではない。知らなかったことに対して、それを知ろうともしないで読みもせずに非難したり、話をすり替えたりすることが、恥なのだ。そういう行為がHP上の掲示板ではあたりまえのように横行しているけれども。
ということで、この「市民の討論広場」では、「書いてあったことについて調べてみる読んでみる」という態度を奨励しております。ここは、相手を言い負かす場所ではなく、自分を成長させるための場所なのであります。-
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コメント: 全4件
from: 一久さん
2006年01月11日 19時32分30秒
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「借りてきました」
図書館で検索をかけると、(今度は正しく全体主義の起原としたがずなのに)、やっぱり表示されない。ゼロ件です、とさ。
ネット検索での経験から、「全体主義」とだけかければ、50数件のなかにあることは分かっていたので、そのようにして取り出した。
意外にも、2と3は貸し出し中のマークがあったが、二冊づつ所蔵があったので、なんとか借りることができました。こんな本、誰が借りるんだろう?
あ、自分が今借りようとしているんだった。。。
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from: 一久さん
2006年01月07日 19時28分14秒
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「あれま、そうでしたか。」
「全体主義の起原」、これが正解。
そういえば、検索をかけているとき、なんにも出てこないことがあったけれども、あれは検索エンジンではなくて、私が「全体主義の起源」とタイプしていたためだったのか.....(^^ゞ
そう、第三部だけでよさそうにも思うのですが、ネットで出てきた論文(みたいなの)には、「帝国主義への確かな認識なしには全体主義の理解は不可能である」といっているとかいうのがあったので、どんなもんだろうか、と。
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from: ブルースさん
2006年01月03日 12時29分56秒
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「Re:2006第一期の課題図書発表」
「絶対主義の起源」ではなく「全体主義の起原」ですよね?
また「起源」ではなく「起原」と書くので、ちょっと要注意です。
ちなみにハンナ・アレントは、日本読みでは、ハナ・アーレントなどとも読むみたいです。
「全体主義の起原」は3部作の構成で、
(1)反ユダヤ主義
(2)帝国主義
(3)全体主義
となっており、よく引用されたりするメインの部分は(3)ですから、あるいはこの一冊だけでもいいかもしれません。
それぞれかなりのボリュームがありますからね。
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from: 一久さん
2006年01月14日 20時14分44秒
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「半分まで読んだ」
【全体主義の起原】
「Ⅲ 全体主義 」の半分、150ページまで読み終えた。
ここまでで分ったことというか、感想であるが、ハンナは、同時代の日本のことについてははじめから度外視している。つまり、考察の対象外としている。考察の結果、日本は全体主義ではなかった、と言っているのではなく、単に視野の外においている。
おそらくは、ハンナには日本に対する知識が乏しく、到底コメントすることができないということを彼女自身が知っていたためであろう。ハンナ自身は、日本が全体主義であったともなかったとも言ってはいない。(ここより後の部分で言うのかもしれないが)
そうではあるが、ここに記述されているナチス・ドイツのありようには、日本のことを言っているのではないかと思ってしまうようなことも少なくない。とくに、P98 16行目からP99までの全体主義国家が破滅した後のことを書いたこの文章は、まさに戰後の日本そのものの姿である。
ハンナ自身は日本のことについては何も言ってはいない。日本もハンナのいう全体主義であったか否かは、ハンナを読む者自身によって判定する他はない。
上述のことから考えて、私には「ハンナのいうところの全体主義国家」のひとつであったと思えるのだが。
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