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  • from: 一久さん

    2007年11月25日 21時24分18秒

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    国土の均衡ある発展 Ⅰ

    【国土の均衡ある発展という詐欺】


    国土の均衡ある発展という言葉は、詐欺的
    なものだったのではないか。

     均衡ある、などという視点は、中央の視点だ。

     地方の視点は、自分達の地域の発展だけを
     考えるものであるはず。

     均衡ある発展、などというものは、あきらかに
     地方の視点ではない。

     それなのに、地方は中央が自分達の地域の
     ためになにかしてくれるという期待をこの言葉
     によって抱いてしまう。

     しかし、もともと中央の視点でなされた政策で
     あるので、中央に都合のよい使い方しかされる
     ことはない。

     早い話が、せっかく地方に投資しても、それ以上
     に有利な投資先ができれば、そこへシフトする。

     あるいは、不景気になれば真っ先に地方の出
     張所や支店が縮小される。

     均衡ある発展とは、地方をトカゲの尻尾にする
     為の政策に他ならないということだ。

     地方人はそうとも知らずに、毒入りリンゴを食べ
     てしまった。いや、もっと毒をよこせと言い続け
     ている。

     まさに、禁断症状 !

     毒ではなくて、麻薬だったのだ。

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コメント: 全1件

from: 一久さん

2007年11月25日 21時25分23秒

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「国土の均衡ある発展 Ⅱ」
資本主義的、郷土の発展

 「国土の均衡ある発展」が地方に利するもの
 ではないというのであれば、地方はどうすれ
 ばよいのか。

 日本の歴史において、地方が生き生きしていた
 のは、戦国時代後半から廃藩置県のころである。

 この時代の地域は、「国土の均衡ある発展」など
 という虚言を信じてはいなかった。

 彼らは常に自分達の地方の繁栄富強を願ったの
 である。

 自分達の小国家の繁栄こそが唯一無二の目的
 であった。

 その方法もまた、「地方の特性を生かす」などと
 いうものではなくて、一般的な政策によるもので
 あった。

 わかり易く言えば、武田信玄は「ほうとう」や温泉
 旅館の経営で富強となったのではなくて、治水や
 金山の開発によって甲斐の国を強国にした。

 要するに、彼らの頭の中には、日本の一地域として
 とらえる「部分の意識」はなくて、自分達の地域を一
 国としてみる意識があったのである。

  地方を真に発展させる方法は、このような地域
 主義しかない。

 自分の地域の発展のために地元に産業を興すの
 だ、という意識を地元民が持たない限り、地方が発
 展することはあり得ない。

 これは経済効率に反する行為である、とも言える。

 しかしながら、資本主義というものは本来、金儲け
 主義から生まれるのではなく、金儲け主義を否定
 するところから生まれるものである。

 東京でラーメン屋チェーンを経営するほうが、庄内で
 機械工場を経営するよりも儲かるに違いない。

 しかし、庄内の発展の為に、ここで世界に通用する
 製品を作る工場を運営するのだ、という覇気が必要
 なのである。

 金儲けよりも、このような志を優先する世俗内禁欲
 こそが資本主義の基礎なのである。

 こういう意識を持った庄内人が多くいれば、間違いな
 く庄内は発展する。

 しかし現実はそうなっているでろうか。

 庄内の為に尽くすよりも、中央で活躍するほうがカッコ
 いいし、金にもなる。それが当たり前になっている。 
 どこの地方でもそれは同じことだ。

 だから地方は衰退することになる。

 地方人自身が、郷土よりも中央で働きたがっているの
 であるから、人材は中央に流出し、地方には中央に進
 出できない人間だけが取り残されることになる。

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