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from: 一久さん
2008年02月23日 06時55分29秒
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阪神大震災 「政府は何をやっとるか」
政府は何をやっとるか!
【政府は何をやっとるか!】
この種の叫びをどう受け取るか...
【1】
エサをねだる雛鳥じゃあるまいし、という声もあろう。しかし、震災に対応する者(それが行政であれ緊急に組織された互助組織であれ)が真に欲する情報とは、この種の苦情・要請であって、”感謝の言葉”などではないはずである。
普段のコミュニケーション手段が破壊された現状においては、救援をしようとする者達にとって、苦情であれなんであれ、被災者の声(情報)こそが行動の突端とならざるを得ないからである。
つまり、TVをみる人と実際に救援の指揮をする人間とでは、被災者に期待する「映像」が違うということになる。TV視聴者は、”善意に感謝する人々”を期待し、”文句をいう人々”を腹だたしく思う。反対に、救援の指揮所が欲しいのは、より詳細な苦情・要望を述べる人々でこそあろう。
であるならば、今現在あるべき「映像」とは、まさにその”腹立たしき人々”でこそあるはず。善意に感謝する人々の映像を求めるのならば、それはずっと先のことになるべきであろう。
【2】
「政府は何をやっとるか!」という言葉は、文字通りの意味にも受け取るべきである。
極限すれば、”報道されなかったことは無かったことに等しい”のだ。
政府は今、これこれをやっております、今、事態はこうなっております。もうちょっとの辛抱であります、がんばってください。と、「政府が何をやっているか」を被災者にしらせることによって安心させることは必要不可欠な行為であろうからである。
これが不十分であれば、先への不安感から必然的に人心は荒廃し、より大きな焦燥と喧騒がまき散らかされることになる。そして彼らは声をより大にして叫ぶ..
「政府は何をやっとるか!」 と。
首相がパフォーマンスをすることもまた、その意味で有益であろう。これを馬鹿々しいときって捨てる法は、政治にはない。人心掌握は政治家の基本的仕事であろうからだ。
【3】
「政府は何をやっとるか」という声こそは、民主主義の第一歩であろう。あてにならない政府であればこそ、民衆による監視の必要性が理解されるのである。
この怒りなしに国家的規模の互助は成立しないだろう。阪神大震災のときの村山さんには気の毒ながら、批難が噴出することはいたしかたのないことである。
ただ、この批難の数々は、村山さん個人に対してのみ為されているのではない。日本に民主主義を根付かせる為の陣痛であるのだということを忘れないでほしい。
この怒りと怒号の中からこそ、民主主義国・日本は生まれるのだ。貴殿はその歴史的な位置に存在する宰相なのだ、という自覚を持って対処してもらいたかった。
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【甘えと自助】
昔読んだ本で、読売新聞海外駐在員の著作のなかに、こんなふうな文があった。
内戦だかなんかの取材で、各国の取材陣に当事国から昼食が配給されたときのこと。
「その記者の出身国が先進国であるか後進国であるかは、このようなときにわかる。先進国の記者は行儀よく列を作るが、後進国の記者は我先に分捕りにいく」と。
では、なぜ先進国の記者は先を争わないのか?
我思うに、配給がもらえずに餓死する危険などない、と、訳も無く思い込んでいるからではなかろうか? 最悪、万一今回の食事が当たらずとも、そんなことぐらいで餓死したりしない。何日か後にはパリに戻ってたらふく食える、と無意識的に考えているのであろう。
だから、彼ら先進国の記者も、現場への飛行機の座席がひとつ足りないことを知るや、こんどは猛然と自分の席を得るべく駆け出して行く。この読売の記者もまた、そのようにした。
>゚))))彡
「行政がなにもしてくれない」というのは甘えであろう。しかし、それあればこそ略奪も騒乱も起こりにくいのであるにちがいない。最悪、2〜3日食えなくても、必ず他の”日本”からの救援があると思えばこそ、秩序は維持されるのである。
逆に、自助努力が強調され過ぎる社会においては、暴動・略奪の起こる可能性は高くなるのではないだろうか。緊急物資を蓄積できない階層にとって、物資を所有する個人や商店を襲うことは天与の正義となろうはずだからだ。-
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