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  • from: 一久さん

    2008年02月24日 20時26分52秒

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    歴史の教訓というもの


    歴史学と歴史哲学の違いについて 


     私の乏しい知識によれば、歴史学というものは法則を導き出して他の事象に当てはめるということを目的とするのではなく、その時代・場所において起こった特定の一回限りの事変について、解明・解釈を行う学問であったと思う。

     つまりは、分析科学的なものであり、その成果を実験によって確かめ応用することをその範疇におくものではないのである。

     俗にいう歴史から学ぶという行為は、このような歴史学の定義とは別物であることが理解できよう。それは歴史学ではなくて歴史哲学とでもいうべきジャンルに属するものであるのだろう。

     「坂の上の雲」司馬遼太郎のなかで、アメリカの海軍軍人が主人公につぎのようにいう。「あらゆる戦争の歴史を検討して、そこから自分自身の法則を抽出しなさい。
     
    そうやって自分で見出したものだけが真に応用の効く生きた法則となる」と。

     歴史から学ぶというのは、ようするにこのようなことであろう。

     従って、その学ぶべき教訓は歴史をひもとく個々人によって全く異なるものであり、哲学というよりも思想というに近いものであるといえよう。

     従って、アジテイター達の好む「歴史の教訓に学べ!」などと自分達の見解の宣伝の為にいう文句は、まさに他人の”思考する権利”を否定する言動であると言わねばならない。

    万人が自らの歴史の教訓を抽出する権利を持っているのだから、他人の”教訓”を強制されるいわれはないのだ。

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