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from: 一久さん
2008年03月21日 09時13分33秒
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知事への手紙
大阪府知事は、「お上」であって、民衆の代表ではない。
江戸時代、大阪のすべての橋は町人の寄付によって作られたという。
大阪においては、権力者は何もしない「お上」であって、けっして
為政者ではなかった。
その構図は、民主主義の世の中になっても変わっていない。たとえ
何百万票を得て当選した知事や市長であっても、権力を握った途端
に、”大阪国民”の代表ではなくなってしまうのだ。
にもかかわらず、制度的には知事は大阪府民の代表だということに
なっている。しかし、真に大阪を動かしえる者は知事ではなく、
”大阪国民”である。
ゆえに、名目上の代表者である知事と、実行力を失った真の代表で
ある町人達しか、大阪には存在しないということになるり、大阪府
政が停滞することになる。
府知事は代表者ではない。単なるお上の長に過ぎない。
真に大阪を代表するものは、大阪町民自身である。
これを理解できないから、とんちんかんな事を繰り返す結果となる。
___________________________
知事はお上に過ぎない。だから、知事と府政はできるだけ何もしない
ほうがよい。
その意味では、歳出削減は望ましい。府の事業を削ることは正しい。
だが、削った分以上のことを、町民の自主的負担によって行えるよう
に水を向ける努力をしなければ、蛸が自分の足を喰う結果にしかなら
ない。
文化施設への府の助成金を打ち切ることは良い。
だが、それに変わって、その施設に対して助力したい町人がいないか
どうか公募することを忘れてはならない。
府の判断イコール正義ではないのだ。その施設を継続できるだけの
町民の支持(資金供与)があれば、それこそが正義となる。
資本の支持があれば、継続できる。それが資本主義である。
【お役所仕事】
役所や政治の判断は、過半数主義となる。過半数の賛同なしには、
動けない。
これに対して、資本主義における民間会社は株数(資本)で決まる。
3%の賛同者しかいなくても、その3%が出資金の過半数を持って
いれば、その人たちの意思が通る。
このことは、過半数の人間が面白いと思うが買いたいとは思わない
商品ではなく、3%の人しか関心を持たないが絶対買いたいという
商品をこそ、世に送り出すことができるということを示している。
3%の人間が、絶対買ってくれるなら、300万個確実に売れる。
大抵の商品について、これはベストセラーであるということを意味
しているはずだ。
行政は過半数主義をとらざるを得ないが、町人主導であれば、3%
主義を取ることもできる。
このような、資本主義的行政こそが、大阪町人を活性化させるのだ。
ただ、節約だけでは息苦しいだけだ。
織田信長は、苛烈な改革をしたが、にもかかわらず華やかな印象を
残すのは、一方で自由な経済活動を促進させたからである。独裁で
ありながら、部下がその個性や能力を発揮できるようにしたからで
ある。
政治家は常に、攻防一体でなければならない。締め付ける一方で、
開放する所を持たねばならない。-
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