せんたく


「なにを言っているのかサッパリわかりませんねぇ」というセリフ
を思い出してしまった。

だから、マスコミも参加者も国民も、自分勝手な希望的観測を
込めた認識をしようとしている。

名は体を表す。　オヤジギャグのような名前の団体は、酩酊
行動しかできないのではあるまいか。

【マニフェスト選挙のウソ】

そもそも、マニフェスト選挙というもの自体が、間違いであると
私は思っている。何年かに一回の選挙ごときで、数ある政策
を選択できるなどということはあるはずもないからだ。

言われてみれば誰でも分かることではないか。

また、もし選挙後に事態が急変したらどうするのか。マニフェス
トにこだわって、現実に反する政策を実行するのか。

マニフェスト選挙などというものは、その程度の子供だましで
しかないものなのだ。


【政党内民主主義こそを問え】

では何を根拠に選挙で投票すべきか。

それは、その政党の内部において、民主的運営がうまくなさ
れているかどうかということ、すなわち、政党内民主主義があ
るかどうかで決めるべきなのである。

その政党の内部において、様々な意見がぶつかり合い、真摯
に検討し合っているかどうか。よき提言があれば、大物政治家
の意見を排してでも党の政策にすることができるかどうか。

党外の意見をも積極的に受け入れ、常によりよき政策を練る
ことに努力しているかどうか、等々である。

このような政党であれば、どの政党が政権を取っても構わな
い。意見の違いを超えて、真剣に国政の舵を取ろうとしている
人々の集団なのであるから。

逆に、政党にそのような自由な空気と、真剣な討論の場がな
ければ、どのようなマニフェストを掲げる政党であっても、必ず
頓挫する。権力は必ず腐敗するものであるがゆえに。

「せんたく」にすべきことがあるとしたら、それは、各政党内部
の意見交換を促す行為しかない。

例えば、民主党左派の小物議員に、忌憚のない意見表明を
してもらうとか、である。

党内の事情で、自由にものを言えない議員に、発言することを
強制するシステムとして機能する、ということである。

これによって、政党内民主主義を各政党に強制することである。