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  • from: 一久さん

    2008/05/26 07:46:53

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    対米重視か対中重視か

    【戦争の真因】

    アメリカとの戦争は、欧米による経済封鎖に対する反撃として行なわれたが、
    その経済封鎖は、日本の中国への侵略にたいする懲罰として行なわれた。

    では、日本の中国への侵略はなにゆえに行なわれたのか。

    確かに軍部の独走というものはあった。また、それを止めることができない
    政治的欠陥構造が明治以来(私の説では幕末以来)あった。

    が、より大きな、そして真の原因は、中国を重視していたことそれ自体にある。
    欧米との関係よりも、中国大陸の資源と市場を重視したことからくる誤算であった。

    中国をアメリカよりも重視するがゆえに、中国を抑えればアメリカに対抗できる
    のだ、という思い込みを生んだのである。

    そして、その中国との提携がうまくいかないとき、武力によって従わせようとした。
    すなわち、中国への侵略は、中国重視の政策から生まれたものなのである。重視
    するがゆえに、軍部の独走による侵略を黙認してしまったのである。

    さて、今、中国との貿易がアメリカとのそれを抜いたことを以て、中国との関係を
    重視すべしという論調が増えてきたようだが、これはまさに戦前の焼き直しではな
    いか。

    中国との関係を発展させることはよい。だが、あくまでもアメリカとの関係が第一
    であるべきであって、間違っても、戦前のように中国と組んでアメリカに対抗しよう
    などと考えてはなるまい。

    貿易額がいかに大きくとも、自由・平等・民主主義・人権等の価値観において、中
    国はアメリカに遠く及ばない。また、貿易で売買される物の質についても、アメリカ
    からは日本で作れない物を買うことが多い(旅客機など)のに対して、中国からは安い
    から買うだけのものが多い。さらには、中国との貿易高には、中国を中継してアメ
    リカに行っているだけのものも含まれる。

    欧米よりも中国市場を重視することは、戦前と同じ亡国への道だというべきだろう。

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