サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: 一久さん
2009年02月26日 19時37分20秒
icon
比例代表制度の根本的矛盾
比例代表制の根本的問題点
政党と個人の矛盾
比例代表制度の根本的問題点は、比例代表制度は政党を選ぶものであるが、実際
の議席に座るのは個人である、という点である。
強制(拘束)名簿式においては、この矛盾をすなおにみとめる。そのうえで、名
簿のできや、政党内民主主義のできによって有権者の審判を仰ごうとする。
対して、
自由(非拘束)名簿式においては、個人に対する投票を加味することによって、
この矛盾を少しでもやわらげようとする。
しかしながら、個人への投票を加えたていどで解決するようななまやさしい矛盾
ではないし、かえって個人投票の加味によってこの矛盾は明白になる。
以下にわかりやすいモデルを示そう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
比例代表制度の選挙において、1000票あたり1議席を獲得できる結果となっ
た選挙があったとしよう。
この選挙で1万票を獲得した甲党は、10議席を得た。
ところが、個人名簿において獲得した票は、すべて上位5人の候補によるもので
あった。6位以下の候補には、本人達さえもが一票も投じなかった。
(個人投票の方式は、一票式でも二票式でもこの問題に関する限りあまりかわら
ないが、ここでは一応一票式を念頭におく)
1位 2000票 6位 0票 政党獲得総数 10000 票
2位 2000票 7位 0票
3位 2000票 8位 0票 獲得議席 10 議席
4位 2000票 9位 0票
5位 2000票 10位 0票
11位以下 0票
この場合、6位〜10位の候補の当選は、認められるべきであろうか?
政党を選ぶという比例代表の主旨からいえば、彼らの当選は当然に認められねば
ならない。しかしこれを認めれば、個人投票は政党への投票に従属するものとな
り、根本矛盾は解決できないことになる。
個人投票の付加は、当選名簿順位に影響を与える効果はあるけれども、一定票数
を得られない候補の当選を認めないのでなければ、国民の支持薄い候補を当選さ
せ、彼よりも個人票を集めた他党の候補を落選させる事態が生まれるだろう。
だが、政党が得た議席を返納するなどという制度は、もはや比例代表とはいえな
いだろう。
余録
900票を得たが一議席も取れなかった 乙党の党首Bは、個人で700票を得た。
しかし、彼は落選となる。
3000票を得て3議席をとった 丙党の当選者三人は、いずれも個人で600票
しか得ることができなかった。しかし彼らは当選者となる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
究極の比例代表
「 政党を選ぶが、実際に議席に座るのは個人 」この根本的な問題を解決するた
めには、個人と政党を一体化させるよりほかにはあるまい。
拘束名簿式は、いわば、政党に個人を取り込むことによってこれをはかろうとし
ている。党内民主主義が完璧におこなえるのであればこれでもよいが、そうでな
ければ、とんでもないことになる。現実的ではあるが、険しい道のりでもあると
いえよう。
だが、逆の方法も考えられるのだ。
つまり、個人を政党にしてしまうのである。個人比例代表制度。
有権者は、政党ではなく個人を選び、個人は有権者から得た得票に比例した議決
権を得る。10万票を得た議員は10万ポイントを得、3万票を得た議員は3万
ポイントを得る。1万票で落選した候補も、1万ポイントを得てオンラインで参
加する。
これは、リンカーン・クラブの主催者が昔発表したものとほぼ同じである。サン
ケイ掲載、先週の未来史閲覧にでていた。そこでは、支持者を任期中にかえたり、
直接投票にかえたりすることもできる、となっていたが....
もし、1億人がひとりの候補に票を入れれば、彼は独裁者となろう。だが、途中
で支持者をかえることができるのであるから、へんなマネをしたらば、たちまち
に権力を失うことにもなる。
これこそが、究極の比例代表制度であるといえよう。-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
-
コメント: 全0件