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from: 一久さん
2009年04月24日 20時53分04秒
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左翼の死因
【左翼はなぜ死んだのか】
定義:
左翼とは、既存の社会秩序を破壊してでも、理想を追求する急進改革派のことである。
この定義が正しいとして、ではどこに「死に至る病」が内包されていたのか、それを考えてみよう。
【理想を追うもの】
理想を追う者は、往々にして現実を見ない。見ようともしない。現実を見て、理想を修正しようとする者に対しては、堕落した転向したという罵声を浴びせ、その声を真摯に受け止めようとはしない。
政治勢力としての左翼がもっとも肝に銘じねばならないことは、まさにこのことであったはずだ。
政治は現実の世界であり、理想論だけではどうにもならないということを、左翼を自認する者は自分に言い聞かせる必要がある。
現実の裏付けを持たない政治は、詐欺か、でなければ悲劇か喜劇である。左翼が文学や哲学の場にのみ生存することを願うのであれば話は別であるが、政治の世界に参加しようとするのであれば、常に現実的な対応を迫られることになる。
政治の世界に口を出す以上は、現実的な施策を待たねばならないのである。
【左翼系内、自毒作用】
政治について語る為には、現実的でなければならない。ところが、左翼であるためには狂信的なまでに理想主義的でなければならない。
この両者は矛盾する。現実的であろうとすれば理想論から一時的に遠ざかることになるからである。
そして、そのような”現実主義者”は、左翼中央から叱責の対象とされるのである。なぜならば、理想を捨て、現実に走った裏切り者だからである。
ここに、左翼政党の病根がある。左翼の異様な行動パターンの原因がある。
現実的でない者ほど理想主義者としては上位に立つ。その結果として、熱心な左翼ほど狂信的な振る舞いをする、という事態を生む。
知性豊富で、現実的方策をも勘案できる”優れた左翼紳士”は、現実的であるという理由をもって、左翼運動の中心から弾き出される結果となる。
結果として、左翼陣営に残るのは、現実策を持たぬ狂信的理想主義者か、政治の世界と距離を置く文学者・哲学者だけとなる。そこには、政治家として使い物になる人物は存在できないのである。
そして彼らは、他の国民もまた自分たち同様に現実的な思考を捨て去ることを要望しているのである。
【政治とは、理想と現実の間にかけるハシゴ】
政治とは、理想と現実の間にかけるハシゴである。
ゆえに、理想主義をつらぬく左翼は、常に現実的な方策を勘案していなければならない。そうでないと、政治という分野からの退場を命じられることになる。
理想を失わず、かつ、現実的な方策はないかを探す努力が、左翼政治家や論客には課せられているのである-
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