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  • from: 一久さん

    2010年03月19日 18時40分55秒

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    欧米流民主主義の欠陥


    【 日本思想を欧米に輸出せよ 】


    江戸末期以降、日本には西洋思想が大量に流入した。もはや我々は江戸
    以前の日本人ではない。輸入といえば、欧米の西洋思想といえども、その
    基礎はアラブからの輸入である。日本は数百年ほど輸入時期が遅れただけ
    のことだ。

    自由や民主主義は、もはや我々の生活から切り離すことはできない。

    だが、我々の思っている民主主義や自由には、実は旧来の日本思想が混ざり
    こんでいるのであって、欧米のそれとは必ずしも同じではない。従来、その
    ことをもって、だから日本は遅れているのだ、と識者諸氏はノタマッテ来た
    のであるが、逆に、欧米のほうこそ、日本思想を持っていないぶんだけ、日
    本よりも遅れているのだ、と言えないこともないのである。

    そもそも、自由も民主主義も、手段であって目的ではない。目的は、真理・
    真正に近づくことであり、そのための自由な討議であり、より多くの参加者
    による検討と監視(すなわち民主主義)である。

    ところが、欧米流の自由民主主義には、大きな欠落があることに、欧米人は
    気づいているだろうか。

    その傷とは、欧米の自由主義・民主主義というものは、対等な力関係の者同士
    であるということを前提にしてのみ成立するのだ、という点である。

    いいかえれば、社会的弱者や、弁論術がヘタなもの、偏見を受けているもの
    などの意見は、決して正しく理解されないし、意見を発表する機会さえ与えら
    れない場合も多い。運良く、卓越した弁者と理解ある外部協力者を得たとして
    もなお、その意見は少数の理解者に留まって、一般大衆に広がらない。

    こういう事例が、欧米にはいくらでも存在する。

    ディベートというものがそうであるように、欧米の(それ以上に欧米以外の)国
    では、双方が対等の立場と力で対峙し、かつ、それを判定するものもまた、両者
    と基礎理念を分かち合う者であることを、暗黙のうちに前提としているのである。

    しかし、現実世界は決してそのようなものではない。強者の声は大きく、かつ
    巧妙であり、弱者の声は貧弱で稚拙である。大衆は偏見に満ち、理性豊かな人は
    常に少数である。少数の覚醒者が、多数の愚昧を目覚めさせて大衆を説得すると
    いうのが民主主義であるけれども、それは対等であるという条件が満たされなけ
    れば実現することは難しい。

    現実には対等な状態というのは希少であり、対等でなければ欧米流は機能しない。
    ゆえに、欧米においてさえ、真正・真理の追求はうまくいかない。欧米以外におい
    てはなおそうである。ひとり、日本を除いては。

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