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from: アヒル村長さん
2012年11月20日 02時11分51秒
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合格はく奪??(苦笑
いろんな先生から「史上稀に見る大変な学年」と言われるこの学年。なにしろ修学旅行の飛行機が墜落するだの途中で運航不能になってひき返すだのと、いろいろ不吉
いろんな先生から「史上稀に見る大変な学年」と言われるこの学年。
なにしろ修学旅行の飛行機が墜落するだの途中で運航不能になってひき返すだのと、いろいろ不吉な予測をされてしまうほど、すごい。
学校に限らず、放課後に利用している施設なんかはただただ散々なことになっているとの話。
…何がそんなにすごいのか。
きっと、そういう子を見たことが無い人にはまったく想像できない。
なにしろ、人並みにいろんな子を見てきたつもりの自分でも「なんじゃこりゃ!?」。
学校環境が全国有数の劣悪さということを差っ引いても。
とにかく、突然に暴れ出す。
激しい自傷行為はもちろん、人にも物にも目に入ったものすべてに手が出る。
そして子どもとは言え高校3年生。
自分と同じくらいの身長でも、その子の場合20キロ以上重い。
なので全体重をかけて動きを止めても、力だけでは簡単にはじかれるし、
パニックに安全に対応するには、男3人は必要。
厄介なのは、安定剤がまったく効いていないし、「家とは違って学校では殴られないので」安心して暴れる。
…実はすごく頭がいい。
手も口も足も使えるし、やられて困ることをすごくよく理解している。
なんてことを書くとめちゃくちゃ嫌な奴のように見えるけれど。
落ち着いている時はひたすらにかわいいし…
パニックを起こしている時も、本人なりに「暴れちゃダメだ」とは分かっているので。
実は結構我慢している。
マンモス校故のうるささや騒音にも相当耐えている。
…けど、限界を超えると、大爆発。
原因が分かる時もあるし、なぜそうなったのか分からない時もある。
(なにも起きてなくても、本人が「いやなこと」を思いだして暴れ出すこともある)
おまけに、その原因が例えば鼻詰まりが気になったとか、ささくれが気になったとか。
そんな理由の時もある。
おしゃべりができなくて意思を伝えられないし、仮に伝えられても結局我慢するしかないので、結果的に爆発。
(ささくれは治るのを待つしかないし、鼻詰まりでも「鼻をかむ」という動作ができないし…)
なにより一番つらいのは自傷行為。
パニックの原因がその子の体調不良とかに関係するものだと。
暴れても人や物に手を出さず、ひたすら叫びまくって自傷行為をしてしまったりする。
放っておけば目が潰れるかもしれないし、鼻の骨くらい折れるかもしれないし、歯だって2,3本は折れたっておかしくない。
あまりにも痛々しい。
それも一日に一度や二度ではなく、ひどい時では教室移動中というわずかな間に2,3回と起きるときもある。
とにかく、質も量もともに最上級の激しさ。
そんな彼を止める方法は大きく分けて二つ。
一つは、周りに危害が及ばないようにとにかく動きを止めること。
といって一人が全体重をかけてのしかかっても簡単に起き上がられてしまうので、
(彼より体重のある職員なんてほとんどいない)
3人がかりで手足と胴体を押さえて、とにかく落ち着くのを待つ。
もう一つは「我に返らせる」。
この子の場合、明らかに自制心が効かなくなってパニックを起こしている部分もある。
そして「絶対に殴られない」と分かっている。
…なので、張り手を一発。
前者でもダメな時の最終手段だけど、それでも「体罰」と言われればそれまで。
十分に承知していても、放っておけば張り手以上に激しい自傷行為で歯が折れるかもしれないし、
もっとひどければ周りの子に被害が及ぶ。
なによりパニックという暴走状態が続くこと自体彼にとってつらいこと。
呼吸も心拍数もすごいことになっている。
そんな、本人にとっても周りにとっても危ない状態を長引かせるのが良いのか、それとも張り手一発で我に返らせる方がいいのか。
体罰云々いうけどさ…と。
激しい大暴れがあった日の放課後は、誰からともなくそんな話が出てくる。
…で。今日あったのが、まさに前者の止め方。
それを学校のすぐ横の道をお散歩中の善意のおばちゃま二人に目撃され、とんでもない誤解を受ける。
暴れ始めて教室を飛び出たので、とりあえず動きを止めて、
いつもの「安静のポーズ」(彼にとって落ち着けるらしいポーズ)を取らせて3人で制圧。
その様子を見られて…
一発も殴ってないのに「なんでそんなに叩くの!?」とおしかりを受け、
「そんなかわいい子を3人で抑えつけて」と、しごくごもっともなご指摘も受けて。
(彼は本当にかわいい)
おさえている自分らは全員若手の講師。
それゆえおばちゃまには自分らが生徒に見えたらしく、「生徒3人が一人の子をいじめている構図」に見えたらしい。
うれしくない誤解(笑
まぁ~…
確かに、あの普通ではない、グランドの端から校舎の端まで聞こえるような叫び声を聞いてしまえば「なんだ!?」となるだろうし。
生徒に見える教員3人が一人の子を制圧していれば、それもやっぱり「???」だろうし。
ご指摘を受ける分にはしょうがないし、正直ありがたい。
様子を見ながらお散歩してくれているということだし、嫌われ者の養護学校を良い意味で気にしてくださっているということでもある。
実際学校への思いのようなものも口々に発してみえた。
…でも。
勝手にシナリオを作られて誤解されては、こっちとしてはどうにもできない。
なにしろ、初めは何を言われているのかまったく理解できなかった。
「殴っちゃダメ」って、彼がこちらを殴っているのを見て言っているのかと思ったら。
なぜか、現実はその逆。
いやいや、殴られているのは教員です。
こんな若造も一応は教員で、しかも合格をいただきました(苦笑
こちらの弁解を聞きたいわけでもなく、そして真相を知ろうというのでもなく。
ただただ「体罰教師への批判と理想論」を二人で語って納得して、
なんとも言えず「どーします?」と困惑するこちら3人をほったらかしで帰って行かれたけれど。
ヘルパー時代の経験則からして、ああいう人たちへの弁解は逆効果。
実際言い終わったら勝手に満足して帰って行かれた。
もしも本当に自分らが体罰教師なら、その後彼がボコボコにされていたかも分からないのに。
「ストレスのはけ口になるのも公務員の仕事です」
byいつもの先生。
そういうこと?(苦笑
…こういう現実ってなかなか見れないし、そうでなくても養護学校って「実態が見えない謎の空間」。
もともとこの道を目指していた自分ですらそうだった。
そうでなくとも、彼のような人々は丸一日テレビでも絶対に映らない「ディープな障害者」。
その正体不明な印象から遠ざけられる障害者を理解してもらうには、
まずは「見栄えのする」「社会に出て健常者と同じ職場で働ける」軽度の子たちにがんばってもらうしかないのだけれど。
本当にこういう学校を気にかけて見てくださる方なのであれば。
せめて「どうしたの?」の一言をいただきたい。
突然虚像に基づいてご批判を受けても、こちらはもう何ともいえない。
なにしろ虚像を実像に修正しないといけないのだから、状況を説明する以前の話だし、思い込まれている以上「思い込みです」と言って相手が「あぁそうか」となるはずもない。
だって、こっちは殴られているのにおばちゃまには「教員が殴ってる!」に見えているのだから。
「今こうしてた!」ではなく「え、今こうしてた?」…と。
修正できる余地をもって見ていただきたい。
学校に半日もいれば分かることだけど、自分たちが健常者の世界で生きている中では絶対にあり得ない、常識的に考えても理解できないことが平然と起きている。
それが彼らのような子たちの世界。
だからこそ、思い込みを「そうに違いない!」と決めつけてかかられると、もう正しい理解なんて得られない。
典型はお給料。
http://www.beach.jp/circleboard/ac40459/topic/1100111524041
…これはまたちょっと別の話か(笑
公務員の甘えと言われればそれまでだけど。
現状を知ってもらえる良いチャンスだったのに、それが生かせなかったという現実。
ここで愚痴ったって何も始まらないけれど、とにかく悔しいのはソコ。
知的な障害があるにもかかわらず、一般的な高校生よりもよっぽど長い時間かけて通ってくる子がたくさんいて、
なおかつ激しくパニックを起こしてしまう子もいて。
それでも新しい学校を作るお金なんてないから、特別教室を潰して教室の壁もぶちぬいて。
無理やり教室を作って生徒を押しこんで、結果ごちゃごちゃしてうるさくなって落ち着けなくってパニックが多発。
どこへ行っても生徒がいて安全に落ち着くための空間もない。
外に行ったら外に行ったで善意のおばちゃんに誤解を受ける。
おまけに本来いるはずのない、高校生のような見た目の常勤講師が大量に働いている。
そんな現状を知ったら、おばちゃん二人はきっと
「体罰教師発見!」
ではなく
「劣悪な環境の改善を!」
と中日新聞に投書を出してくれたに違いない。
…ひとえに実力不足。
どう対応すればよかったのか。
「傍から見たらこんなの体罰にしか見えんよなぁ~」
という笑い話はしょっちゅう出てくるけれど、まさか今日のような状況で、今日のような形の「体罰」を発見されるとは夢にも思わなかった。
…いい勉強になった。
今日の天気:晴れ
from: とまとさん
2012年11月20日 06時40分06秒
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アヒル村長さん
いつも応援しています。
あなたの心 すごくよくわかります。
がんばりすぎないでほしいけれど、ずっと今のまっすぐな心でいてほしいです。
すごく大変そう。
かわいそうに・・・。
いつもいつも応援しています。
がんばるあなたをいつも応援しています。
こちら今 義父が入院していて毎日介護に高速を使って走って病院まで行っています。
高齢の介護とあなたのお仕事はまた違うでしょうけれど、少しだけ心の大変さがわかる気がします。
どうか 体にだけは気をつけてください。
フレーフレー
アヒル村長さん~
(*^-^)ニコ
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