現役で教壇に立っている先生がゲスト講師としてやってきた。
生徒が提出する日記帳や作文から、その生徒の価値観や生活背景が良く分かる…
ということで、実際にかなりの例を紹介していたけれど。
…なんだか衝撃的だった。

よくニュースなんかで聞く
「ゲームの世界と現実の区別がつかなくなっている子が増えている」
と言う内容。
いくらなんでも、そんなのは本当に重症な子達だけだろうと思っていたら、実際そうでもないらしく。
長々とゲームの事ばかりを書いていたり、ゲームの内容をあたかも実生活で起きたことのように表現していたり…

何よりも驚いたのは、その先生がいた小学校の３･４年生を調査したら、一日平均３時間以上ゲームをする子が３割以上いるということ。
自分が小学生の時といえば「１時間以上ゲームはやらせません！」みたいなことを、自分の家でも友達の家でもいわれていたけれど…

それに加えて講師の先生が危惧していたのは、ゲームなのに、運動感覚で人を殴れるようになった事。
実際の殴り合いのケンカはできなくなっている状態で、ゲームの中で相手を殴り倒して「たのし〜！」となってしまうと…？
うーん、確かに恐ろしい（苦笑


…でも。
考えてみれば、それ以上に重症なのは大人なのかも。
サッカーやテニスみたいに、やろうと思ってもなかなかできないスポーツを体験型にするのはありでも、
ゲームの中でジョギングをするというところまで来ると、いい加減怪しくなってくる。


外で走ればいいのに（爆


なんだか特定の企業を批判しているようで、だんだんまずくなってきそうなので…ここらへんで方向を戻さないと。

ゲーム以外にも、バブル期とバブル崩壊後、それに９０年代で小学生の「将来の夢」についての作文を比較すると。

バブル期：「医者か料理屋になって、夢は世界旅行」
崩壊後：「サラリーマンにでもなって、とりあえず中国だけでも行っておきたい」
９０年代：「家の近くの綺麗な会社に就いて、２泊３日の旅行をしたい」

読んでいて笑えたけれど、バブル期には自信満々だったのが、崩壊後には「もしダメだったら」という考えが出てきて、９０年代には、老後についての考えも出てきたりと。
要するに、その時代の影響をもろに受けるのが子ども、ということらしい。

今年の２月に行った自然体験に来ていた子達と接していて、少なくとも同じような感覚は持ち合わせているなぁと思っていたので…
この講義を受けて、なんだかすごく、気分が重くなった。

今日の天気:曇り時々雨
本当に、講義で授業法やなんかを勉強しているだけでは、絶対に教師にはなれないんだなぁと実感した一日。