サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: アヒル村長さん
2008年08月25日 21時26分39秒
icon
冒険が終わって思うこと
1日目の子達は、全体に相当ベタベタしたがるイメージがあったけれど…
全ての日程を終えてから考えてみると、それが普通だったのかな。
男の子も女の子も関係なく、ちょっと年上の兄ちゃん姉ちゃん
(おじちゃんおばちゃんも含む 苦笑)
と、ベタベタしていられるのって、今のうちだけだし。
思えば、甘え方を知らないというか何というか、自分はそういうことができない子どもだったなぁ…
なんだか、あの子たちがうらやましくも見える。
でも、ベタベタしたい年頃なのかもしれないけれど、すごく大人っぽく頑張っている子もいた。
弟の調子が悪くなったからと言って、遊びに行っていてもいいのに、
スタッフと一緒に弟の近くにいてくれるお兄ちゃんがいたり、
低学年の男の子が色々とちょっかいをかけてくるから、なんだか喧嘩っぽい空気になっていても、
歩くのがきつそうな高低差のある道では、その子達を気にして助けてくれる高学年の女の子がいたり…
なかには、自閉症の子と強い信頼関係を築けていて、ずーっと付きっきりで遊んでいる子もいた。
そうでなくても、班ごとのリーダーになった子なんかは、責任感を感じてすごく頑張ってくれる。
…けど、そんな子でもやっぱりペタペタしたくもなるようで、くっついてくることもある。
見た目や遊んでいる感じは本当にかわいくて、小学生=子ども、というような雰囲気だけど。
そんな中にも、大人っぽさや責任感は芽生えてきていて、5年や6年の子になると、本当にそれが強く出ているんだなぁと思った。
「思春期の子どもがなぜ難しいと言われるのか。
それは、今までは依存的な存在だった所にしっかりとした自我が生まれ始めて、
同じ依存であっても、今までとは違う形の依存を求めるようになるから。
今までは、大人に強く依存的だったから、ほとんど支配するような形でも良かったかもしれないが、これからはそれではいけない。
思春期という、先の見えない、暗くて長いトンネルを手探りでつき抜けるために、困った時は手助けしてくれる。
けれど、そうでない時は静かに見守ってくれる。
そんな依存関係を求めている事を理解できないと、思春期の子どもは理解できない…」
というのは、発達心理学で習った覚えのある内容。
自分が冒険中に感じた、子ども達の大人っぽさや責任感というのは、習った内容でいう自我なのかなぁ、なんて思ったり。
そして何より、思春期前で強い依存を必要にしている子達には(も?)、全力でぶつかってきてもがっちり受け止めてくれる存在が大切なんだろうなぁと思う。
…ふと思ったこと。
完全な悪者にされているゆとり教育って、本当はこういう事を目指していたんだろうなぁと思う。
何を間違ったか、単に教科書の内容を減らしといて「バカになった!!」と、当たり前の結果が出たことに大騒ぎされているけれど。
実は、話題になっている(?)国際的な学力テストに必要な力をつけるには、ゆとりが本当に目標にしていた事がもろに関わっている…
とか、そういう事ではなくて。
やっぱり、詰め込みだけでは実体験にならないし、身につかない。
教職が「今のうちに本物の子供の姿を知っておかないと、教採に受かっても教壇には立てない」と言われていることにもつながるかもしれないけど、
子どもだって、単に勉強ばっかりやっていれば良いわけでは…
人を殴った事がなくて手加減できなかったり、そもそも痛みを知らなかったり。
なにより、人と自由に遊んだり接したりする事がなければ、人の心なんて全く分からない。
でも、いま学校へ行く意味として、一番目だっているのは…?
ひょっとしたら、結局は独りよがりな思いなのかもしれないけれど。
いずれにしても、本当に勉強になったし、楽しかったこの冒険。
この経験が生かせるようにしたいな…
コメント: 全0件