「自閉の子」
今日のバイト中に思ったこと。

見た感じだと、自分たちにはいったい何が楽しいのか分からないようなことを
ずーっとやっていたりする自閉の子。
（ハンカチをつかんでブンブンやったり、ヒラヒラしたものを目の前で振りかざしたり）
こちらから接するにも、いったいどうすればいいのか…
今までは謎だったこの疑問に、ちょっとした答えが見つかった気がした。

今日ブロック遊びの時に作っていたものを壊してしまったのも自閉の子。
普通だったら人が作ってるものを壊してしまったのだから、
止めて謝らせないといけないようなことだけど…
どうも、壊した時の様子が楽しそうだったのを見て、
ふと「じゃぁ、これを遊びにしてみたら…？」
という、ある意味ギャンブルな思い付きをした自分。

壊しちゃった子、どう考えても悪いことをやったと分かっていないから、
それを伝える必要はあるけれど…
それより何より、作っていた相手が相手だし、謝らせたら、完全に
「いやなことをされた」
モードになって、それこそ約束云々なんて関係ないようなことになってしまう。
そうなったら、つられてみんなの雰囲気も大変になるので、
それだけは防がないと、という苦しまみれの思い付きだった気もするけれど。

とにかく、ブロックを積み上げて壊しちゃう、というのを遊びっぽくふるまってみた。
結果、嫌な状態は回避できて、思わぬいい方向に流れたからびっくり。
（考えてみたら、一緒になって遊ぶのも相当まずいことになっていたかも）

…そして、もう一つびっくりだったのが、この、自閉の子。
この後の遊びも通じて、なんだか、すごい仲良し感覚になった。
今までは全くと言っていいほど交流をとったことがなかったので…意外だった。

仲良くなれた理由はただ一つ。
一緒になって遊んだこと。
ハンカチをブンブンやるなんて、まず一緒になってやろうとは考えない。
でも、なんとなく隣に座って自分もやってみせたら、
こちらに「これできる？」みたいな感じに、降り方を変えて目の前で振って見せたり。

これが事業所じゃなくて、どこかの公園とかだったら異様な風景だっただろうけれど…
とにかく、そんなことをきっかけに、だんだんとこちらへ関心を寄せてくれるように。

…ということは、楽しいかどうかは別として、接し方がわからなかったら、
まずはその子が何か興味をもってそうなことをやったり真似したりしたら、
ひょっとして、意外とうまくいくのかなぁ…なんて思ったり。
（まぁ、まさか隣に座ってハンカチをブンブンやりだすとは、相手も思ってもいないだろうし…）

小学校に引き続き、もう思いついたことは何でもやってみよう、
が、しばらくのモットーになりそうな自分。