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  • from: アヒル村長さん

    2009年04月15日 01時11分27秒

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    「障害は個性」という言葉

    よく聞くけれど、正直なところ嫌いだったこの言葉。
    今まではこの言葉を聞いても、障害という目の前の事実から無理やり目をそらしているかのような…
    そんなイメージを持ってしまうものだった。
    でも、今もう一度考えてみると、何か違う意味合いのようにも見えてくる。

    ほとんど何も障害について知識を持っていなかったときは、とりあえずそれぞれの障害について知識を詰め込んでおけば何とかなるだろう、みたいなことを思っていたけれど…
    最低限の知識が確保できた今となってみると、あくまで症状の特徴が分かったから、支援のヒント程度にはなるというだけで。
    それ以上はイマイチ役に立たない、というか、知っているだけではどうにもできない。
    むしろ下手をしたら、障害名を知っているがゆえにその概念が強くなりすぎて、
    実際に目の前にいる人のことを忘れてしまいかねないような気もする。

    例えば、人によって様子は大きく違うと分かっていても、自閉の人にはこんな特徴があるとだけ知っている段階にとどまっていると、
    自閉の人と接すれば接するほど、自閉症がどんどん謎の症状になっていく。
    現に、いつものサークル内を見回しても、自分たちが担当している人と同じ自閉症であっても、別のメンバーで同じ程度の自閉の人とは様子も対応も全く違うし…
    そもそも同じ自閉症だとは思えないような部分もかなりある。

    けど、考えてみたら、健常者だって人それぞれ全く違うわけだから。
    例えば自閉症だから、自閉の人はみんな同じような感じになる、なんてこと自体がありえないわけで。
    障害を知ったがゆえに、無意識のうちに「○○の人=こんなふう」と、ひとまとめにしてしまえる怖さ。

    相手がどんな障害を持っているかだけを知っていても、結局はその人のことについて知っていかなければ何も支援できないし、
    どんな支援をしていくことが必要で、相手がどんなことを考えていて、どうしたいか、どうしてほしいかを予想できないと何も進まない。
    …そういう状況が分かって、そのうえである人の障害という面についてだけ考えると、
    確かに、障害なんて個性程度の意味合いでしかないような気もする。
    障害よりも大切なのは、だから何なのかという目の前にあることなんだろうなぁ、と。

    この前のサークルの後に、友達といろいろ話していて。
    今日の学校帰りに電車で本を読んでいたら、久しぶりに標題のフレーズを目にしたので。
    そんなことをふと考えたりした。

    なんかうまくまとまっていない文だけれど、何かが自分の中で変わったんだなぁと思ったこと。

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