バイト先で寿退社（退団？退会？）される方がいて。
先日、ついにその人が最後の勤務日を迎えられた。

…自身ボランティアで入った時からずっとお世話になっていたけれど、
それ以上に長いことお世話になっていたのがいつもの彼。
元々誰にでもくっついてくる人懐っこい彼にとって…というか、多くの子にとって、退社される方はマドンナ的存在。
ということで、お母さんから言われていたのが「しっかりお礼と挨拶をして帰ってくるように」ということ。

色々話していて「ありがとうって伝えられる？」と聞くと、伝えるとは言いつつものすごく恥ずかしそう。
見るからに口では伝えられないだろうなぁという様子で。
それならと手紙を書くことを提案すると、喜んで書いていた。
…でも、案の定むちゃくちゃ恥ずかしがって、その人がいる事務所にすら入ることができず。
事務所の外で一人絶叫（逆に恥ずかしいだろ？　笑
たまたま記録を書いていた他の職員さん（この方も長いこと活躍してみえて、よーく彼の事を知っている）の協力もあって、
なんとか無事気持ちを伝えることができた様子。
他の勤務へ行かないといけなかったから、彼が事務所でどういう様子だったのかは見ることができなかったものの。
帰っていく様子からすると、しっかりお礼を言えたようだった。

手紙を書くといって書いている時から、恥ずかしいと笑いつつもウルウルしていたし、
事務所へ向かっている時もずいぶんと緊張していたし…
少なくとも、これまで5年以上ずっと遊んだり教えてもらったり、どこかへ出かけたりしてもらっていた相手。
それもマドンナ。
…せつないなぁ。
ウルウルしつつも最後までいつものあの表情を出し続けた（っぽい）というのは、
自分が見ても「あ、成長したな」と思える部分だった。
以前の彼なら、おそらくこうはいかない。
お礼の言葉や手紙（中身はほとんどラブレター 笑）もうれしいだろうけれど、
そういう所が見せられたっていうのが実は一番のお礼だったのかも。

…なんだか、良い場面に出会えたなぁと思う。
寿退社される方、末永くお幸せに。

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