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from: アヒル村長さん
2011年02月01日 01時49分47秒
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社会は厳しい
今日は、土曜日の授業参観で代休になる学校が多く。
朝から移動支援のシフトが入っていたはずが。
家に到着してから「熱が出てしまったためキャンセル」
…うそーん(苦笑
ということで、いろいろと予定が変わり…
たまたま開かれていた事例検討会に参加させてもらえることに。
今回は、役場の人から他の事業所の方までいろんな人が参加していて、いつもとは違う意見も聞くことができた。
けれど、それはプラスな意味で勉強になるというより…
別の意味で勉強になるものだった。
発語が無い、コミュニケーション手段がない(少ない)人に対して使われる技法として有名な
「PECS」というコミュニケーション手段。
簡単に言うと、絵だったり写真だったりが印刷されたカードを言葉の代わりとして用いることで、
他者との意思のやりとりを成立させようというもの。
元々コミュニケーション手段が乏しかった人が対象なので、
一つの手段が得られることで意思表示が可能になるという面から、肯定的な立場を取る人がいる反面…
カードの交換という「普通ではない儀式的なやりとり」がどこかロボットっぽい、実生活でどこまで応用可能なのかが定かではないということから否定的な人もいて。
地元の事業所は、肯定派と否定派でほぼ真っ二つに分かれているらしい。
で、バイト先は肯定派、卒論でちょろっとPECSに触れた自分としても肯定派なので。
否定派に位置する事業所の人とは初めて話した、というか意見を聞いた。
…何が厳しいって、実経験や理念を基に真っ向から「あんなものに意味があるのか」と言われてしまうと、突っ込み所があっても意見できないこと。
なにしろ自分はバイト君(苦笑
事業所絡みのあれこれも出てくるし…非常にめんどい。
もっと面倒なのは、そこでゴタゴタやっていると検討会の本筋から大きく離れてしまうこと。
なのに、どうも否定派の人々はそこにこだわって「じゃぁどうする」が出てこない(苦笑
おかげで…「会議、やっぱり潰れましたね(役場の人の言葉)」
事例に出ていた子は、「やることはすべて分かっているのに、一動作ごとに指示(促し)が出ないと行動できない」という子で。
いわゆる「指示待ち」状態をどうするか、という話だった。
なんでも、元々受け身的だけど、突然極端な「指示待ち」状態になってしまったとのことで…
いろんな背景から「一時的な愛情不足?」という話も出て、そこから出てきたのが
「PECSなんかやっているより、伝えようとしていることを先回りしてやってやる方が愛情が伝わるのではないか」
(=機械的なやりとりを教えつけている場合ではない)
きっと、一番欲求不満なのは「思っていることが伝わらないし、結果やりたいこともできない」状態。
ある程度満たされるのは「待っていればやってもらえる」状態。
…一番満たされるのは「要求したことが達成される」状態ではないのだろうか。
先回りでやってくれればそれは確かに楽だけど。
「言ったことを分かってもらえた!」という満足がそこにはない。
そして、あれほどPECS=儀式的=まともなやりとりではないと言っていたにもかかわらず、
先回りの気遣いには意思の「伝え手」「受け手」という関係が無いことも忘れられている。
本来受け手となるべき人が、勝手に伝え手になってしまっている。
同じ「障害者本人の意思表示」の重要性を訴えている人間のはずなのに。
先回りの気遣いという押し付け的な思いやり…そんなやりとりが「将来のためになるのか」は大いに疑問に思うこと。
結局…「反差別」を訴える支援者でも、自分も含めて実態としては「健常者的な普通」にこだわっている、
内心としては異質性を受け入れられていないという事なのだろうか。
色々考えてしまうけれど、自分がいっちばん考えるべきは
「相手の意見をたてつつ、対立する意見を波風立たせずに発表できる技術」
…学生うちではなく、目上に対して(苦笑
サークルは、先輩がいても意見するという意味ではずいぶん気楽だった。
4月から社会人だし…大変だ。
今日の天気:雪-
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