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from: アヒル村長さん
2012年01月28日 21時29分08秒
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販売実習
養護学校特有の教科のひとつである「作業学習」。
勤務校の高等部の場合、週30時間の時間割のうち8時間が当てられているという、
卒業後を見据えた授業としては実質メインの教科といってもいいのであろうこの時間。
授業はそれぞれの班に分かれて行っていて、1年単位で班が変わる仕組み。
畑で野菜を作っている班であったり、
掃除や洗濯の仕方を学んで実際に校内で作業を行っている班であったり、
焼き物とか手芸の作品を作っている班であったりと内容はいろいろ。
…そんな作業学習について、日ごろの成果や様子を見てもらうのが、
年に一度の「販売実習」なる授業参観日。
班ごとで作っている商品を実際に売って買ってもらったり、
班によっては普段の作業内容を実演したり。
いつもの授業参観とは違って、みんながやる気になれる日(笑
自分が入っているのは、企業からの受注を受けて製品を作る「受注班」
某自動車会社の内装部品を仕上げたり、病院で使われる医療用ガーゼをたたむ作業もしている…
なんてことを知ると、かなり驚く人もいる。
実際自分も驚いた(笑
とりわけ医療用ガーゼ…
正直なところ相当細かい面倒な作業なので、担当しているのはそういう作業に対応できる子だけど。
そうはいっても、本当にこんなところで作っていても良いのか?…と。
なにしろ折り目が少し飛び出しているだけで「欠陥品」となり、折り直し。
教員側でも不安になるような作業(苦笑
でもまぁ、ちゃんとプロの方が検品して、なおかつ滅菌処理したうえで出荷されるということで。
とても貴重な作業であり、お仕事。
そういう普段の作業内容を見てもらったり、作業中に見つかった規格外の製品をわけあり品として売ったり。
公開するのは午後の授業2時間分だけとあってあっという間。
…普段であれば、日ごろの成果を学校内で知ってもらえるのは、
畑で野菜を作って、採れたてを給食の食材として提供してくれている班と、
花壇とかに花を植えたりしてくれている班くらい。
そういう子たちにとってももちろんそうだけど、やっぱり親とか外の人に成果を知ってもらえるというのはすごくやる気になる様子。
ありがたいことに、売っていたものはほとんど全部完売したようだし。
こういうのって、やっぱり大切だよなぁ。
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