…今までに1度だけ、
「バタンと倒れて、数秒後には自分から起き上がる」
という、発作の中でもかなり軽めの発作は目にしたことがあった。

でも、今回のはまったく別物。
倒れた後に全身をガクガクとさせるけいれんが起きて、チアノーゼが出て、2回ほど唾も吐いて。
それが収まった後は、意識がかなり朦朧としていて白目をむいてしまう。
名前を呼ぶと戻ってきてこちらと目を合わせてくれるけれど、またすぐに白目に…

大学の講義とかサークルで、本を読んだり話を聞いたりはしてきたけれど。
いくら読んだことがあるからって、それが本当に、何の前触れもなく突然に起きるとパニックになる。
正直、本気で彼は死んでしまうのではないかと恐怖を感じた。

運が良いことに、今回は周りにいたのが自分一人ではなく…
発作が起きたのは職員室のど真ん中。
教室移動の途中にたまたま、自分の忘れ物を取りに一緒に職員室に向かって、
そこで発作が起きたという状況だった。
なので、空きコマの先生がすぐに集まってきてくれて何とかなった。
さらに運が良いことに、彼とは手をつないでいたので、
ちょうどこちらにもたれかかるように倒れていって、頭もどこも打たずに済んだ。
そのままストレートに移動先の体育館へ向かっていたら、
最悪の場合階段を降りている途中で発作が起きていたかもしれないし…
そうだったら、彼と一緒に自分も倒れていたかも。
考えるだけでゾッとする。

…それで。
救急搬送されて、検査の結果は
「陰性のインフルエンザによる熱性けいれん」
だそうな。
彼…一応、てんかんは無いという事になっているそうで。
今回のはてんかん発作ではなく、熱性けいれんによるものだ…と。
それにしては、彼はインフルエンザの予防接種を受けているし、
どう考えても熱なんてなかった。
体調もいつも通り元気で、給食は普段通りあっという間に完食、
授業の途中にはまたいたずらをしでかして「ぐふふふふ」（苦笑

…本当に熱性けいれん？？
みんな「絶対違うだろ？」と不信感。

とりあえず、本人は家に帰ってからは元気とのことで、とにかく元気ならなによりだけど…
満面の、わるーい笑顔を浮かべての
「ぐふふふふ」（みんなビックリしただろ？ みたいな）
が目に浮かぶ。
…このやろーめ（苦笑
卒業まであと９日、どこかでギャフンと言わせてやらねば（笑

この日の天気：晴れ