勤務校、今日は運動会だった。
各学年対抗で色々と種目に挑むスタイルで…
どうも、今年の3年生は軒並み評判が悪く。
今年は優勝することが難しいだろう、と。
そんな前評判。
なにしろ3年生の中でもそんなふうなのだから、今まで相当悔しい思いをしてきた様子。

でも、当然「勝ちを狙っていくぞ！」と主の先生を筆頭にみんなで挑んだ本番。
序盤はなかなか勝てず、苦戦が続き…
勝てないと怒りだす子は（大噴火ではないものの）やっぱり爆発（苦笑
どの学年が強いというわけではなく、どこの学年も実力が似ていて良い勝負が続くも、3年生はなかなか1位にはなれず。
折り返し地点まで来て「次で勝てなければ優勝争いから脱落」という最悪の状態に。

こりゃぁもしかしてひとつも1位になれず終わるかも…という雰囲気が色濃くなったものの。
さすがにそんな本音は言えないので（苦笑
「これで勝てればまだ分からない！」
と、とにかく（言ってる自分も含めて）みんなを励ましてみる。
なんだかんだでみんな負けず嫌いなので、次の種目に出る子たちを文字通り死に物狂いで応援（笑
…すると、なんとここで初めて1位を獲得。
しかも気持ちの良い大差をつけての勝利（！
希望がつながりみんな一気に元気になる。

そんな流れで次の種目が綱引き。
学年を前半チームと後半チームに分けての2本勝負。
引き分けになったら学年でベストオーダーを組んでもう一本。
この時点での1位がなんと1年生で…初戦の1年生対2年生も、すごい粘りを見せて1年生が勝利。
それに続くのが2年生対3年生。
綱の所に並んでみると…3年生、他学年よりも小柄な子が目立つ。
見た目に「…まずいぞ」（苦笑
なにしろここで勝てないと1年生に勝てる可能性も相当に低くなってしまう。
ひやひやしつつ見ていると…
意外にも、初めから優勢でそのまま徐々に徐々に相手を引き寄せ、そのまま勝利。
後半チームも劣勢の中で耐えて耐えてなんとか勝利。
そして…対1年生でも互いに粘り続けて。
引き分けとなり、ベストオーダー同士でもう一本。
どうなるかと思ったら、なんと3年生が圧勝。
いい勝負になると誰もが思っていたのに、初めから数秒で一気に引きこみ勝負あり。
生徒も教員ももうみんなテンションマックス（笑

…この流れで、最後の種目がスウェーデンリレー。
勝てば優勝だし負ければ2位。
ただし2年生が1位になると3学年とも同点横並び…と。
気づけばどの学年も死に物狂いな状態に。

結果はこれも大逆転で3年生が勝利し、最高のシナリオで優勝を果たす。
気づけばまるっきりドラマのような流れ。
世の中なにが起きるか分からない。
なにしろほとんどの勝ち方が逆転勝ち。
本当に…優勝が決まった瞬間の喜びはすごいものだった。

生徒も教師もみんな口にしたのが「もう優勝は無理だと思った」
…ボロ負けというわけではないにしても、ギリギリで勝てない勝負ばかりで逆に残念感が強くなり。
ある意味で、気持ちを切り替えて次に臨むことが難しい雰囲気だった。
でも、みんな本気で頑張った。
その結果が、全員が飛びあがってガッツポーズの大勝利。

「あきらめない」

…とにかく全力で。
そういう姿勢の大切さを改めて実感した一日。

今日の天気：パラパラ小雨