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  • from: アヒル村長さん

    2012年08月16日 02時55分04秒

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    戦争の話

    …を、よく聞くこの時期。
    今日は日帰りで帰省してたっぷりあれこれ聞いてきた。
    というより、話してくれた。ノンストップ(笑

    海軍の予科練…ざっくりまとめれば、戦闘機に携わるための訓練生。
    そういう立場で終戦を迎えたとのことで、実際に戦地に赴いたりとか、そういうことはなかったものの。
    あと数日終戦の日が伸びていれば、特攻隊として突っ込むことになっていて…
    機体を万全の状態にして突っ込めるように、その日に向けて整備を続けていたところ15日。
    機銃の角度やらなんやら、きっちり整備するには一週間くらいかかったらしく。
    いわく、特攻要員だった人はみんな、座席に桜の木の枝を添えてその日に向けて機体を整えていたとのこと。

    感情面の話は多くは語らない人だけど、そういう精神的にどうかなってもおかしくはない日々を経験している人だからこその、落ち着いた雰囲気というかなんというか。
    何があってもどっしりと、ニコニコとおおらかで人生を達観しているかのような余裕ある雰囲気。
    なんとなく、そういう所からも「いろいろ見て来た人」ということが分かる気がする。

    聞いていて一番印象的なのは、所属していた部隊(?)はとても「紳士的」だったらしいこと。
    えらい人たちは「海軍たるものジェントルマンでなければならない」と、海軍の規律をきっちり守っていた人たちらしく。
    (海軍ではイギリスをモデルにしている部分が多く、意外と平然と英語を使っていた…という話も、よくよく考えてみれば意外なこと)
    それもこれも「戦場の最前線ではないからこそ保てるもの」かもしれないし、
    実際「陸軍と海軍では全然違った」と言っていたけれど。
    いずれにしても、「優しかった兵隊さんも、戦争が激しくなると全然別人になってしまった」的なよく聞く印象とはずいぶん違う。

    戦後数十周年を記念して発行された、当時予科練だった人たちの生の声を集めた文集のようなものも見せてもらって…
    それを読んでみても、終戦となった途端に「戦闘機の整備兵を日本刀で脅して機体を奪い、我先にと故郷に帰ってしまった」人の話なんかが載っているものの、
    全体には多くの人が「誇り」を大切にしようとしていた雰囲気。
    終戦を迎えてもなお「負けたはずがない」と敵機の襲来に備えたえらい人もいれば、
    新しい日本のために尽くして、仲間の死を無駄死にしないようにと話して兵士を返していったえらい人がいたり…と。
    本当に人それぞれ、それぞれの「戦争」があったらしいことが色々聞けた。


    …まとまらないのでここまで(苦笑

    今日の天気:曇り突然雨

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