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  • from: アヒル村長さん

    2013年03月06日 19時11分26秒

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    時間がなくて伝えられなかったけれど、本当は言いたかったこと

    卒業式、教室に帰って来てからの、最後のHRの時間がとっても短い。
    やりたいことが盛りだくさんで、生徒や保護者からのサプライズ的なあれこれもあってで、とにかく時間がない。
    ということで…副担任の一言はカット!(苦笑
    まぁ、数日前の朝の時間に言いたい事の半分くらいは伝えられるきっかけがあったし、なにより担任の先生。
    学年としては3年間ずっともち上がりで、クラスそのものも2年連続で同じ担任だったとあって、みんなが一番聞きたかったのは担任の先生の言葉。
    これでよかった。なにしろ伝えたいことは他にも山ほどあったはずだから。

    毎度おなじみ、クローバー。
    今回は母校の小学校の庭から採取してきた。
    史上最高記録、30分弱で2つの四つ葉を発見。
    思えばボランティア中「四つ葉があったー!」といくつかもらったことがある。
    勤務校の一角でも、1学期中は大量にクローバーが生えて四つ葉が結構見つかったりして。
    学校というのは四つ葉が生えやすい環境なのだろうか?

    教育実習のお礼の品として作ったのが始まりの、このしおり...らしきもの。
    3年目となった今年はマイナーチェンジを経て桜の花びらを追加。
    去年の桜のシーズン中に拾ってきて、押し花にしておいたもの。
    ただし、180万画素のカメラでは桜の花がイマイチ把握できない状態(苦笑

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コメント: 全2件

from: アヒル村長さん

2013年03月06日 20時23分09秒

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今年の学年にはテーマ曲があった。





学年のテーマ曲であって、元々は学級のテーマ曲。
担任の先生が「これ以上しっくりくるテーマ曲は無い!」と、1学期の始業式に教室で流したのがこの曲。


誰にも見せない泪があった
人知れず流した泪があった
決して平らな道ではなかった
けれど確かに歩んで来た道だ
あの時想い描いた夢の途中に今も
何度も何度もあきらめかけた夢の途中

いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと...

悔しくて眠れなかった夜があった
恐くて震えていた夜があった
もう駄目だと全てが嫌になって
逃げ出そうとした時も
想い出せばこうしてたくさんの
支えの中で歩いて来た

悲しみや苦しみの先に それぞれの光がある
さあ行こう 振り返らず走り出せばいい
希望に満ちた空へ...

誰にも見せない泪があった
人知れず流した泪があった

いくつもの日々を越えて
辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと...
終わらないその旅へと
君の心へ続く架橋へと...


…オリンピック絡みでやたらと耳にしたけれど、「あー、良いメロディだなぁ」くらいのイメージでしか聞いていなかったこの曲。
でも、よくよく歌詞を見つめてみると、本当にすごく良い歌詞だった。

もう駄目だと全てが嫌になって
逃げ出そうとした時も
想い出せばこうしてたくさんの
支えの中で歩いて来た

…そういう子ばっかり(笑
一般企業に就職する軽度の子たちだと、なんだかこういう子が多いらしい。
ある程度…世間的には「中途半端に」。
分かるけれど、きっちりは分からない。できるけど、十分にはできない。
習得するにはちと時間が必要な時もある。
その「時間」が結構苦痛になったりするのかもしれない。
逆に養護学校育ちの子は、知的には障害程度が重くても「みんなが同じような条件」の集団にいるので。
通常学校からくる子たちよりもずっと精神的に、強い。
なにしろ小学部のベテラン女性陣は教員的にもちと怖い…(苦笑

いずれにしても。
ここまで長ーい道のりを歩んできたのは確かなことだし、「障害者」であるにもかかわらず、多くの健常者よりも4年近く早く社会人となる彼ら。
迷わずに進めばいい。その通りなのかもしれない。
会うことがなくなっても、新しいクラスの子たちを迎え入れても、心のどこかでは思いを抱いて見守ってくれている人がたくさんいる。
光を目指して一歩ずつ前へ。

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ナオ

from: アヒル村長さん

2013年03月06日 20時01分37秒

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コメント機能を使って、見やすい表示を心がけてみる(笑
もしもHRの時間が十分にあったなら、自分が話していたであろうこと。


…このしおりのクローバーは、ちょうど教室のすぐ外で生えていたクローバーです。
1学期が始まって夏になる頃まで、毎年たくさん生えていました。
四つ葉を集めている人もいましたね。
3年間、長い人だと6年間、12年間。
楽しいことはもちろん「大変だったけど頑張った!」と思えること。
そういう思い出もたくさんできた学校生活だったと思います。
卒業してからもきっと、大変なことがたくさん待っています。
仕事が始まったばかりの4月や5月なんかは、きっと辛くなってくることもあります。
そんなときは、このクローバーを見て学校でのことを思い出してほしいなと思います。
思い出はきっと、みんなのお守りとなってくれます。

担任の先生がみんなに作ってくれた思い出のDVD。
最後のメッセージは「努力は必ず報われる」でした。
みんながこの学校で一番努力したなぁと思うことって、どんなことでしょうか?

アヒルが一番頑張ったと思うこと、というよりも今まで経験した中で一番きつかったものが一つあります。
なんだと思いますか?
…じつは、小学生の時にやっていた少年野球の練習です。
当時のアヒルは北京ダックのようなぽっちゃり体系で、おまけに喘息だったから少し走るとゼーハーゼーハーなって、
しかも当時は休憩の時間がすごく少なかったから、夏の暑い中でも全然水分補給ができなかったりして。
持久走とかみんなの部活動の練習なんて比べ物にならないほどきつかった。
それに、いくら練習しても下手くそだからずっと補欠で、本気で辞めたくなってサボっている時期もありました。

それでも、このままやめるのはなんだか負けたような気がして悔しいと思うようになって、がむしゃらに続けていました。
そのおかげで痩せたし、走ったり動いたりするのも好きになってぜんそくも無くなって今に至るのですが、それでも補欠。
練習はできても試合のときはボール拾いとかヘルメットをきれいに磨くとか、グランドのトンボがけをするとか。
そういうことばかりでした。

それじゃぁこの思い出は嫌な思い出かというと、そうではなくてすごく大切な良い思い出です。
良い思い出となったきっかけは、小学校を卒業する時になって、少年野球のメンバーで開かれたお別れ卒業パーティみたいなものでした。
その中で、監督が一人一人に言葉をくれるのですが、アヒルが言われたのがこういうことでした。
アヒルはなかなか試合に出ることはできなかったけれど、グローブをきれいに並べたりとか、ボールやヘルメットをきれいに拭いたりとか、そういう事を誰よりも頑張っていた。
それに、太っていた頃はいつも断トツのビリケツを走っていたけど、それでも必ず最後まで走っていたし、今ではグランドを10周すると早いグループで帰ってくる。
試合には出れなくても、このチームの中で一番練習の成果が表れて成長したのはアヒルだと思う。
…そんな事を言ってもらえました。

いくら努力しても、競争する相手はたくさんいるから、僕のようにどうしてもレギュラーになれないとか、そういうことはこれからたくさん出てくると思います。
それでも、じゃぁ努力をしたって無駄だとは決して思わないでください。
仮に目標を達成できなくても、努力をしたらした分だけ得られる何かがきっとあります。
そして、そういう努力している姿はきっとどこかで誰かが見てくれています。
どうしてもできないことがあったなら、がんばっている姿を知っている人は必ず応援してくれます。
学校でも、もしかしたらみんなはそういう事を感じられていたかもしれません。
辛いときは応援してくれる仲間がいて、お互いに励ましあって成長して、その仲間同士で学校祭やサプライズイベントを成功させてきました。
だからこそ、今こうやってすごく良い表情で卒業を迎えられるみんながいるのだと思う。

不安になったときは、しおりのクローバーを見て学校での思い出を振り返ってください。
自分は一人ではないと感じられる思い出がきっとよみがえってきます。
すぐそばには、さっきみんなが恥ずかしそうに読んでいた手紙の相手がいます。
うちの人が見守ってくれています。

努力は必ず報われます。
そして、その努力する姿を見守って応援してくれる人が必ずいます。
これまで努力してきた経験と、手紙を書いて、読んで、それぞれに伝えた「ありがとう」の気持ち。
これを忘れないで、これからも前に進んでいってください。

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