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  • from: アヒル村長さん

    2016年07月27日 00時12分48秒

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    本音はどうなのか?現実はどうなのか?

    平成以降、殺人事件で最悪の死者数 障害者19人刺殺
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160726-00000098-asahi-soci

    「異常な」人物による異常な犯行。
    彼自身の言葉を借りれば、彼自身も抹消される対象なのだと思う。

    …でも。
    どの報道も一様に「異常な人物」が「異常な思想で」暴走した、という論調だけど。

    そもそも。
    全面介助の人が大量にいるのに、それを10人にも満たない人数で介護する。
    それはそもそも「正常」なのか。
    自分が知っている施設も、ほぼ県営の施設だけど、夜間は80人を3人の職員さんで見ている状態。
    入所者は重度な人が多く、誰か一人の排せつ介助に行けば、他の人がもよおしていてもほったらかしにせざるをえない。
    だって、排せつ介助なんてオンデマンドでマンツーマン対応するしかないのだから。
    行ったら終わるまで離れられない。
    そんなわけで、人手があって定時排せつできて、そうしていればおむつの必要なんてない人でも。
    人手が無くて定時排せつできないとなればおむつしかない。
    とりわけ、ヒトという高次な能力をもつ生き物にとっては、排せつという超基本的な生理現象は…
    「おむつだから大丈夫」と言われても、そういう問題じゃない。
    宇宙飛行士はみんなおむつだけど、やっぱり慣れないうちは抵抗があると言う。
    それが重度で意思疎通が難しい人間であれば何も感じないのかといえば、そんなことはなく…
    そう分かっていても、いったいどれだけ対応してもらえているのか。
    失敗してはまずい夜だけならまだしも、それ以外の場面ではどうなのか。

    「警備に人を回せ」とかいうことを言ってる人もいたけれど。
    そんな金がどこにあるのか?
    ただでさえ人を雇う金すらないのに。
    「健常な義務教育の子どもたち」もしくは未就学児に対してだって「できるだけ金をまわしたくない」世の中なのに。
    まして「わけの分からない重度の障害者」のために金を払ってくれる人なんてどれだけいるのか。
    事実、そんな人はいないから、保護者がみんなで金を出し合ってグループホームを作って、それでようやく我が子の生活の場を確保しているのが現実なのに。
    そんなこと全く知りもしないのに、くだらない一般論で能書きばっかり垂れている全国ネット。
    どこかの丸一日テレビのような、甘っちょろい現実しか知らない。
    見栄えのしない重度の障害者のことなんて誰も知らないし、そもそも見ようともしていない。
    生活の場が無いという意味では、重度の人に限らずの話なのだけど…。

    そんな中での、日本では当たり前でも
    「世界的に見れば超時代遅れ」とされるマンモス施設での日常。
    (メインストリームは、小規模な施設でのケア。日本もそうしようとしたらしいけれど…)
    かの人物はそこでいったい何を見たのか。
    元々異常な人物だったのかもしれないけれど、ちらっと映るかの人物の手紙には
    「一生縛られて動けない人もいる」
    的な、関係者としては見逃せない一文も間違いなく書かれている。
    これが何を意味しているのかは分からない。
    今の時代、さすがに文字通り拘束されている人はいないだろうと願いたいけれど。
    いくら動けても、施設から自由に出歩く権利なんてもちろんない。
    言ってみれば「施設という見えないロープでぐるぐる巻きにされている」ようなもの。
    かと言って、家族だって余力はない。
    寝つきが悪くて睡眠薬を致死量スレスレまで服用していても、寝るタイミングを逃してしまえば眠ることができず。
    自分が知っている重度の自閉の人の場合、まるで夢遊病のようにふらふらしている状態が続いてしまう。
    散歩が好きなので外に出たがるし、家にいてもふらふらしているし。
    そばにいないと危険だから、当然介護者は眠れない。
    …そんな状況が、家族だからという理由で一生続く。
    そんなことを想像したら、表には出さなくても、そしてその選択肢を選ぶかはどうかは別としても。
    「安楽死」という選択肢が思い浮かんでも、それ自体は非難されるべきではないと思う。
    事実「将来を悲観して…」的な心中事件は、忘れたころにちょくちょく起きてしまっている。

    果たして、そのあたりの現実をメディアはどれほど伝えてくれるのだろう。
    丸一日テレビが伝えているのはあくまで「見栄えのするテレビ向けの障害者」でしかない。
    でも、世間はそんなものしか知らないし、そもそもそれすら知らないかもしれない。
    そして…少なからず知識がある自分たちですら、きっと「本当にディープな部分」までは知れていない。
    何しろ「重度の障害がある人たちにとっては、人生で最も手をかけてもらえる部分」に自分たちはいるので。
    学校ほど人員配置に恵まれている環境はない。
    だから、卒業した途端笑顔がなくなっちゃう子も少なからずいる。
    どんどん太っていく子はざらにいる。
    でも、そんな学校ですら人では足りない。
    ときには予算不足で、掃除道具やワックスといった必要なものですら買えなくなる(苦笑
    けれど、重度の障害がある人たちにとってすれば、そんな学校の環境が人生の頂点になっちゃう。
    卒業後はガクっと人手が減るのでかまってもらえる時間は大幅に減るし。
    事件が起きたような入所施設に行けば、夜は職員さんが一人で20人以上を見ている状態。
    睡眠障害でもあれば最悪。
    眠れないけど部屋から出られない。かまってももらえない。
    おんなじような人がゴロゴロいるから。
    自由に動けても、そこは密室。縛られているのと変わらない。

    メディアが触れられないタブーが大量発生しているこの事件。
    何かが変わるきっかけとなるのか。
    やっぱり何も変わらないのか。
    犠牲になった人たちの命を無駄にしないためには、革命なんて必要はないけど。
    まずは「見て」もらわないといけないだろうし。
    伝えられる人たちが伝えていかないといけないだろうし。
    何より考えてもらわないといけない。
    でも考えるべきは防犯対策だけじゃない。
    大切なのは他の部分。

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