王家の名を冠した水上機、サヴォイア マルゲッティ S.66 は、優雅に地中海周辺を旅行するために開発されました。航空機としては余裕がある双胴式の二つのキャビンエンジンから少し離れ、安定した浮力で浮かぶ、見た目にも優雅さがあります。それだけに需要は限られていたので、製造数は24機にとどまりました。

ボーイングにはユナイテッド航空のバックログオーダーがあって、T&WAは相手にしてもらえなかった。アメリカン航空からお誘いがあって、ダグラスは発注を受けてやる気になったようです。

DC-2 に寝台を装備した長距離機を目指しました。客室窓の上の眉毛のようなのは、寝台の横の窓です。非与圧なので、試作なしで試作型のDST(ダグラススリーパートランスポート)が初号機ののち、寝台なしのDC-3もアメリカン航空に納入されました。T&WA は寝台(窓}なしのDC-3や一部ありのDC-3B などをT&WAが受領しました。戦争が始まって軍用に製造され初めて、民間機バージョンだけで607機、あと、日本で500基ちかく、ソ連で5000機近く生産され、総数1,6000機以上が製造されたとされてます。新幹線が参考にしたかもしれない機首形状が特徴です。

X14988 改め 機体登録番号 NC14988 は、1926年7月にアメリカン航空に納入されたDST型です。愛称は Texas です。1942年3月14日にT&WAに売却されましたが、すぐに徴用されてC-49スカイトルーパーになりました。同年10月15日にシカゴで墜落、乗員乗客9姪全員死亡し、修理不能となりました。

非与圧で機体が堅牢なので、いまだ150機以上が飛行中(2023)と言われるベストセラーになったようです。映画などでもよく登場するようです。

DC-3後継機のエアライン協同開発が頓挫して、T&WA の独自研究成果をボーイングに持ち込んで、Boeing B-17 Flying Fortress ｗお改修したものです。最初は垂直安定板がウェイクにはいってスピン墜落しましたが、しっかり継ぎ足して成功しました。気がついたら、パンナムも導入していたという機体。コロンとしたちょっと上下に扁平なところが、らしくていい。

機体登録番号 NX1940 (NC19906)は、チェロキーという愛称で、1942年にアメリカ陸軍に納入されたものを、1944年にTWAに移管されたものです。1951年にエーグルアズール(F-BELU)、その後ロイヤル エア ラオなど転々として、最後は1975年までカンボジア空軍が使用して多様です。